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2023年3月29日(水)

入管法改定案阻止必ず

死亡事件映像視聴し本村議員

 日本共産党の本村伸子衆院議員は27日、名古屋出入国在留管理局の収容施設で2021年3月、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した事件の究明に向け、生前の約2週間を記録した監視カメラ映像を名古屋地裁で視聴しました。

 映像は、遺族が国に賠償を求めた訴訟で国が同地裁に証拠として提出したもの。2月22日~3月6日までが約5時間に編集されています。ぐったりしたウィシュマさんが嘔吐(おうと)を繰り返し「死ぬ」と発する姿や、職員に何度も病院へ連れていくよう懇願する様子、ベッドから転落後に起き上がれず床に放置される様子などが映っています。

 入管庁が同年8月に発表した「報告書」では2月15日に「飢餓状態」の尿検査結果が出ていたことが分かっています。衆参の法務委員会では同年12月に約6時間半、22年3月に約26分の映像が非公開視聴されており、本村議員が映像を視聴するのは3度目。今回は国会で開示されたものと異なる時間帯の映像91分11秒も視聴しました。

 本村議員は「国会で視聴した時よりも鮮明な映像と音声で視聴でき、改めて、亡くなる2週間前から体調の悪さが深刻で即入院が必要な状態だったと確認できた。入管の非人道的な体質を改めないまま、さらに裁量権を拡大する入管法改定案を政府は今国会で成立させようとしているが、許されない。引き続き国会で全映像記録や『看守勤務日誌』などの資料の開示を求め、改定案成立阻止へ力を尽くす」と話しました。


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