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2023年3月29日(水)

きょうの潮流

 人生100年時代。60歳で定年退職しても、余生というにはあまりにも長すぎる人生を、どう過ごすのか。何をやるかは、万人の関心事です▼生涯現役職業といえる農業に関わりたいと思う人が増えています。“半農半X”の生き方。時間に追われず、余裕をもって人生を楽しむスローライフです。シニア世代の筆者も、「始めてみよう!あなたらしい農ライフ」と題して長野県が飯田市で開いた「帰農塾」に参加しました▼14年間で約760人が受講し、今回52人が参加。「兼業の人も退職してこれから農業を始める人も、大切な新規就農者、多様な担い手です」とのあいさつが▼基礎講座の第1回は農薬の安全な取り扱い。農薬は、薬ではなく、毒だと知りました。虫や土中のミミズなどや菌を殺す殺虫・殺菌剤。草木を枯れさせる除草剤。ネズミやモグラなどを殺す殺そ剤。植物を太らせたり、痩せたりさせる植物成長調整剤まであります▼農薬は、私たちの食卓にとっても毒だと改めて学びました。だからこそ、農薬取締法で散布方法などを定め、食品の安全に関する法律で出荷された農産物に一定以上の農薬成分が残留してはいけないと規定されています▼化学肥料と農薬に頼らず、有機物をしっかり入れた土の力と自然の生態系を活用した農業。農民連が提唱するアグロエコロジーです。持続可能で循環型の地域づくりと、多様性のある公正な社会づくりのとりくみ。農と食の現状を変える共同です。初心者として、共に実践していきたい。


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