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2023年3月27日(月)

なんだっけ

日銀総裁って?

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(写真)所信を述べる植田和男氏=2月24日、衆院議運委

 Q 日銀総裁の交代が話題だけど、そもそも何をする人なの?

 A 日銀は日本銀行法で定められた日本の中央銀行です。政府機関や株式会社ではなく、認可法人です。

 日銀は「物価の安定」と「金融システムの安定」という二つの目的を掲げています。主な業務は、(1)お札(銀行券)の発行・流通・管理(2)金融機関の間で決済を行うシステムの提供(3)金融政策の運営(4)金融システム安定のための調査や資金供給―などです。

 これらの業務を統括するのが日銀総裁で、任期は5年です。日銀の最高意思決定機関である政策委員会の一員であり、金融政策決定会合の議論を仕切ります。

 Q 現在の総裁はどんなことをしたの?

 A 現在の黒田東彦総裁は2013年3月20日以来、2期10年にわたって総裁を務めています。4月8日に退任する予定です。

 安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の「第1の矢」を担って「異次元の金融緩和」を展開し、国債や株式投資信託などリスク性資産を爆買いしました。

 株価は上がっても、賃上げを伴う経済の好循環は実現しませんでした。日銀は588兆円の国債と37兆円の株式投資信託を抱え、「出口」の見えない袋小路に迷い込んでいます。

 Q 新総裁はどんな人?

 A 金融論を専門とするマクロ経済学者の植田和男氏を次期総裁とする政府の人事案が3月10日に国会で同意されました。黒田日銀の「異次元緩和」を評価して継続することを表明しているため、日本共産党は反対しました。

 (2023・3・27)


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