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2023年3月27日(月)

「オール与党」に対決 県政動かす議席増を

福岡・北九州 志位委員長が訴え

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(写真)声援に応える(右から)すなかわ、わたぬきの両県議予定候補と志位委員長、わたぬき、木村の両市議予定候補=26日、福岡市東区

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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=26日、北九州市小倉北区

 日本共産党の志位和夫委員長は26日、福岡、北九州両市を駆け巡り、大激戦となる統一地方選での勝利・躍進を訴えました。県議選では現有2議席を新旧交代で絶対確保し4議席への躍進、福岡市議選でも全員勝利をと呼びかけ。福岡市の千早駅前では、沿道に詰めかけた聴衆が声援を送り、北九州市の小倉駅前では、買い物客や家族連れが足を止め演説に聞き入りました。

 志位氏は、福岡県議会は共産党以外の政党・会派が知事の提案には何でも賛成の「オール与党」(自民、公明、民主県政クラブ)だと指摘。その中でも、日本共産党県議団が素晴らしい働きをしていると強調し、三つの値打ちを語りました。

 第1は、県民の運動と結んでの頑張りで、県政を前に動かす働きです。

 福岡県では学校教員不足が深刻であり、2014年の県の正規教員比率は全国46位でした。志位氏は、15年に共産党が県議空白を克服して以降、党県議団が教員不足解消に取り組み、アンケート調査や懇談を重ね、正規教員の増員を求め続けてきたと紹介。その結果、15年に791人だった正規教員の採用が、今では毎年1200人前後になり、1・5倍になったと語りました。

 つづけて志位氏は、福岡県の共産党が市民の草の根の運動と結び、子どもの医療費助成の拡充を求め、50年にわたって奮闘してきたことを力説。党県議団の取り組みにより、県の制度の対象が21年度から「中学校3年生まで」に拡充し、北九州、福岡両市では「高校3年生まで」の拡充を実現したと紹介しました。

 他方で、一部自己負担が残っていると指摘。「オール与党」が「窓口負担ゼロを求める請願」を棚上げし、廃案にしたと批判し、「共産党を伸ばして、全ての自治体で18歳までの完全無料を実現しましょう」と訴えました。

 第2は、国の悪政から県民を守る「防波堤」としての働きです。

 志位氏は、県が「国保の都道府県化」という国の号令に従い、県内の7割の市町村で国保料の値上げを進めたと批判した上で、反対の論陣を張っているのは共産党だけだと強調。さらに、全国の運動と共産党の国会論戦で、昨年4月から就学前の子どもの「均等割」は半額になったと紹介し、「共産党の躍進で、子どもの『均等割』はゼロにしましょう」と訴えました。

 第3は、行政をチェックし、無駄遣いをただす働きです。

 県は財界・大企業と一体に、下関北九州道路(下北道路)という新たな巨大開発に乗り出しています。志位委員長は、「無駄な公共事業」として一度凍結された下北道路計画が、安倍晋三政権のもとで復活したと批判。全国6カ所の海峡横断道路のうち県として調査費をつけているのは下北道路だけだと指摘し、「関門海峡にはすでに4本のトンネルと橋があります。事業費3500億円の下北道路は必要性も採算性もありません」と批判しました。

 その上で、「子育て応援三つのゼロ」(子どもの国保料ゼロ、子どもの医療費ゼロ、給食費ゼロ)の実現を訴え、「日本共産党を伸ばして、下北道路よりも、『子育て応援三つのゼロ』を実現させましょう」と力強く訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。

 「岸田政権の大軍拡を許していいのかは、統一地方選の大争点です」と述べた志位氏は、「戦争か、平和か」が問われる歴史の岐路のもとで日本共産党が果たしている役割を語りました。

 志位氏は、岸田政権の大軍拡の危険な実態を告発。その上で、日本共産党が掲げる「平和の対案」を語るとともに、「日本の政治を救う」共産党の歴史的役割を強調し、「反戦・平和の党、日本共産党の躍進で、『平和の審判』を下しましょう」と呼びかけました。

 また、日本維新の会が大軍拡の突撃隊として、「安保3文書」は「まだまだ生ぬるい」などと言い、「専守防衛」の「必要最小限度」の見直しや「核共有」の議論を叫んでいることを厳しく批判。「このような平和を壊す勢力に負けるわけにはいきません」と訴えました。

 最後に、一部大手メディアなどによる新たな反共キャンペーンに対して、民主的運営に力をつくす日本共産党の姿を示して反論し、「『反共は戦争前夜の声』というのが歴史の教訓です。共産党勝利という回答を示しましょう」と訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。

わたぬき英彦・すなかわ・いなつき・山口・まじま・やつき予定候補訴え

 福岡市東区で、わたぬき英彦県議予定候補(東区)は、刑事告発された電通が受注する世界水泳福岡大会の問題の追及を紹介。「市議の経験を県議会でいかしたい」と決意表明。すなかわあやね県議予定候補(博多区)と、わたぬき康代(東区)、木村たくじ(博多区)両市議予定候補があいさつしました。

 北九州市小倉北区では、いなつき昌子県議予定候補(小倉南区)が「教育、福祉に冷たい県政を皆さんと一緒に変えたい。小倉南区の議席を必ず引き継ぐ」。山口りつ子県議予定候補(若松区)は「航空自衛隊芦屋基地では戦争の準備が始まっている。統一地方選勝利で岸田政権を解散総選挙に追い込もう」。まじま省三県議予定候補(八幡西区)は「国いいなりのオール与党議会では県民の命も暮らしも守れない。今回、若い人から多くの声援があり、現職3人を猛追している。支持の輪を広げに広げてほしい」と訴えました。やつき博春県議予定候補(小倉北区)があいさつしました。

 大平剛・北九州市立大学教授らが来賓あいさつしました。


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