しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年3月25日(土)

愛知県警機動隊派遣は違法

最高裁 ヘリパッド建設巡り

 沖縄県高江のヘリパッド建設現場に愛知県警が機動隊を派遣したのは違法だとして、大村秀章県知事に対し、隊員給与などを当時の県警本部長に賠償させるよう求めた住民訴訟で、最高裁第2小法廷(尾島明裁判長)は22日、県の上告を退ける決定をしました。派遣は違法として約110万円を請求するよう命じた二審・名古屋高裁の判決(2021年10月)が確定しました。

 裁判は、沖縄県高江の米軍北部訓練場ヘリパッド移設工事の警備を目的に、愛知県警が16年7月~12月に機動隊を派遣したのは違法だとして愛知県の住民190人が提訴したもの。名古屋地裁判決では住民の請求は退けられましたが、高裁判決では「県公安委員会の承認を受けておらず、県警本部長が専決により派遣を決定したのは違法」だとして住民が逆転勝訴しました。

 高裁判決では、ゲート前の車両やテントの強制撤去にも触れ、「法的根拠が見当たらず、違法である疑いが強く、警察職員による検閲やビデオ撮影に適法範囲を超えた部分があった」と断じています。

 名護市出身の具志堅邦子原告団長は「安保法制や軍拡などで状況が悪化する中、画期的判決。沖縄への理解を深めようとみんなで頑張ってきた。沖縄と愛知で連帯し、運動を強めたい」と話しました。


pageup