2023年3月25日(土)
理研有期研究員雇い止め問題
スト構え撤回要求
理研労「環境省指針守れない」
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理化学研究所労働組合(理研労)は24日、厚生労働省で会見し、雇い止め撤回を要求してストライキを29日に構えていると発表しました。また理研が実験動物を飼育・管理する技師に雇い止めを通告したことについて、理研労は環境省指針を順守して実験できなくなるとして、環境省に理研への指導を要請したと発表しました。
理研は、有期契約の研究系職員らの無期転換を逃れるため3月末での雇い止めを計画しています。
金井保之委員長は、「理研は、10年を超えても雇用するかのように説明しているが、実際には、10年超の研究者が公募しても不採用とされる事態が起こっている」と指摘。理事長特例などで雇用を継続しても事実上研究が続けられない状況に置かれるなど解決していないとして、「27日に団体交渉を行い、解決しなければ29日にストライキを予定している」と強調しました。
雇い止め撤回裁判について、実験動物を飼育・管理する技師2人が第3次提訴したことを報告しました。
先行して提訴していた研究チームリーダーの男性は、「理事長特例で2年の雇用を提示されたが、研究チームは解散になる条件だった。野球チームを解散して監督だけで試合するようなものだ。理研には異議を申し入れている」と述べました。