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2023年3月25日(土)

米軍がシリア空爆

イラン系施設標的に

 米国防総省の発表によると、米軍は23日夜、シリアで、イランが支援する武装組織に対し、複数の空爆を実施しました。同集団がドローン攻撃により、米軍の請負業者1人を殺害し、米兵5人と米軍の請負業者1人を負傷させたことへの報復としています。ロイター通信が伝えました。

 米兵に対する攻撃は、シリア北東部のハサカ近くの基地で行われたといいます。米情報機関はドローンがイラン製であるとみなしました。シリア駐留米軍が無人機の標的になったことはありますが、死者が出るのは異例です。

 オースティン米国防長官は、報復攻撃はバイデン大統領の指示で行われ、イランの革命防衛隊傘下の組織が使う施設を狙ったものだと述べました。

 シリアの紛争を監視するシリア人権監視団は、米軍の攻撃で親イラン戦闘員8人が死亡したと述べました。

 米国は報復として攻撃を正当化していますが、国連安保理決議もないまま、一方的に他国領土で軍事攻撃を強行したことは、国連憲章と国際法に反するものです。


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