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2023年3月25日(土)

きょうの潮流

 国土の3.5%に、全人口の3割弱が住んでいる。若者や出生の数の減少割合は地方のほうが高い―。総務省などが示している東京圏一極集中と地方の現状です▼人口減少と高齢化は依然として地方の深刻な課題。それが地域経済を縮め、さらなる人口減と少子高齢化の悪循環を加速させていると。そのうえで労働力や後継者不足、働き方や働く場所の多様性の低下、地域経済や社会の持続可能性の低下をあげています▼列島にひろがる過疎の町は人影もなく、商店街もさびれたまま。コロナ禍にくわえ物価や燃料費の高騰で地方からの悲鳴はさらに。住民の生活は悪化し福祉や医療、教育をはじめ、さまざまな問題に直面しています▼4年に1度の統一地方選挙が始まりました。首長や道府県、政令市、全国およそ3割の区市町村で争われ、結果は国政にも大きく影響します。先陣を切った知事選ではさっそく争点が鮮明になっています▼大型開発やカジノ、軍拡優先の政治か、くらしと命を守る政治か。地方をこわしてきた国の悪政の防波堤となる候補者はだれなのか。ジェンダー平等をどう前進させるか。みずからの1票で地方を変え、国を変える機会です▼これまでも住民の声で政治を動かしてきた実績は無数にあります。子どもの医療費や学校給食費の無償化のひろがりもその一つ。こうした動きに押され、後ろ向きだった党からも無償化の声があがるほどです。ひとにあたたかな政治。それを実現する候補者を一人でも多く当選させたい。


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