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2023年3月24日(金)

水田活用交付金見直しやめよ

紙氏 地域の農業に影響

参院農水委

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(写真)質問する紙智子議員=17日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は17日、参院農林水産委員会で、水田活用交付金の見直しで、離農や農地の減少などが起きているとして強引な見直しはやめるよう求めました。

 水田活用交付金の見直しにより、牧草地への助成単価が10アール当たり3万5000円から1万円に削減されました。北海道は産地交付金で5000円上乗せされましたが、農業への影響は避けられません。

 紙氏は▽ある生産者は補助金が500万円から150万円に減った▽肉牛の法人経営者はエサとなる牧草が減ったため牛250頭を100頭にして生産を縮小、借りた農地を地主に返還したら農地ではなくなった―などの事例をあげ、米の転作要請に応じて牧草を作り肉牛生産を重視した地域の営農計画に大きな影響を与え、突然の牧草の単価引き下げが営農を困難にし地域に混乱を与えたと指摘しました。野村哲郎農水相は「牧草単価についてはいろんなご意見があったことは理解している」との答弁にとどまりました。

 紙氏は、現場の状況に丁寧に対応するとともに、土地利用型農業のあり方を議論するよう求めました。


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