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2023年3月24日(金)

サトウキビ農家保護を

田村貴昭氏 インボイスで深刻に

衆院財金委

写真

(写真)質問する田村貴昭議員=10日、衆院財金委

 衆院財務金融委員会は10日、関税定率法等改正案の質疑を行いました。日本共産党の田村貴昭議員は、北海道のテンサイや鹿児島・沖縄のサトウキビ農家や関連業者を保護する関税制度について質問しました。

 田村氏は、農林水産省が、関税・外国為替等審議会で、「TPP(環太平洋連携協定)11協定の発効後、加盟国からの加糖調製品輸入シェアが伸びている」と説明し、「国内生産者にとって脅威が高まっている」と報告していると指摘。鈴木俊一財務相に、国内生産者保護のための関税制度の維持を求めました。

 田村氏は、鹿児島や沖縄、とりわけ離島でサトウキビが島の地域経済を支える重要な基幹作物であると強調。その上で、消費税のインボイス制度が導入されたら、離島の甘藷糖(かんしょとう)工場が免税業者の農家から買い入れるサトウキビの消費税仕入税額控除ができなくなり、深刻な問題になると指摘しました。

 「農水省において検討されるべきもの」とする鈴木財務相の無責任な答弁に対し、田村氏は「生産農家や甘藷糖工場に、負担と不安を増やすものでしかない」と批判。インボイス実施の中止を求めました。


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