2023年3月24日(金)
津軽線存続 国の責任で
高橋氏「災害理由の廃止だめ」
衆院国交委
![]() (写真)質問する高橋千鶴子議員=22日、衆院国交委 |
日本共産党の高橋千鶴子議員は22日の衆院国土交通委員会で、昨年8月の豪雨災害で一部区間(蟹田―三厩〈みんまや〉間)が不通となっているJR津軽線について、国の責任で復旧、存続させることを求めました。
高橋氏は、JR東日本が復旧費用を6億円程度と明らかにした上で、鉄道として存続させた場合、年間7億1100万円の赤字となり、沿線地方自治体の負担は同4億2000万円との試算を提示したと説明。「存続してほしければ(運営と設備保有を分ける)『上下分離』で自治体が(下を)引き受けろと言っているようなもの。これはフェアじゃない」「本来は復旧が先のはずだ。災害が廃線の引き金になってはならない」と主張しました。
斉藤鉄夫国交相は、「被災線は、まずは復旧」と述べる一方で、「不通区間は被災前から乗客が大幅に減少し鉄道としての特性が十分発揮できなかった」などと答えました。
高橋氏は、津軽線は一部貨物が走っており、もともとは特急列車もあったと語り、JRが新幹線との連絡を改善させる臨時列車を走らせるなど効果をあげてきたと指摘。「定時制、速達性という鉄道の優位性を生かす方向で、支援を広げ存続させる道もある」と主張しました。
高橋氏は、今後、ローカル線の在り方をめぐり国主導で設置される「再構築協議会」について、同協議会が計画する実証事業は「鉄道存続のためのものも含まれるのか」と質問。上原淳鉄道局長は、「選択肢の一つ」と答えました。









