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2023年3月24日(金)

学童指導員 処遇改善を

宮本徹氏「なり手不足深刻」

衆院厚労委

写真

(写真)質問する宮本徹議員=22日、衆院厚労委

 日本共産党の宮本徹議員は22日、衆院厚生労働委員会で、学童保育指導員の処遇問題を取り上げ、専門性の高い指導員は非正規の不安定雇用をやめ常勤を増やし、賃金を上げるべきだと主張しました。

 宮本氏は、学童保育指導員のなり手不足が深刻な状況にあり、新年度まで1週間だが、19人の職員が確保できていない自治体もあると指摘。「学童スタッフの75%が非正規で1年契約などの不安定雇用で低賃金だ。学童の待機児童解消という点で、人材確保が重要だ」として、政府の認識をただしました。

 加藤勝信厚生労働相は「人材確保は非常に大事。子どもとの安定継続的なかかわりが重要で長期的に安定した形態の雇用が求められる。他方で、職員の雇用形態や賃金水準をどのように定めるかは、各市町村が判断するものだ」と答弁しました。

 宮本氏は、学童クラブが設置されている自治体のうち放課後児童支援等処遇改善事業の実施自治体はわずか23%で、公設公営でみると昨年始まった9000円の処遇改善策への申請自治体は345自治体で42%しかないと指摘。「その他の処遇改善も含めて、処遇改善事業がしっかり活用されるような改善が必要だ」と主張しました。

 加藤厚労相は「さらに働きかけを進める。制度内容を周知するよう自治体に促す」と答えました。宮本氏は「夏休み等は1日保育が続き、常勤が2人以上は必要」として、常勤増を求めました。


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