しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年3月23日(木)

英 大幅賃上げで妥結

鉄道職員 ストで上積み

一部争議は継続

 【ベルリン=桑野白馬】英国の鉄道海運運輸労組(RMT)は20日、組合員の投票の結果、国営の鉄道インフラ会社ネットワークレールの賃上げ提案を、受け入れると発表しました。RMTは昨年6月に30年ぶりの大規模スト以来、断続的にストを実施。インフレ率が10%超のなか、2~3%の会社提案から大幅に上積みさせて妥結しました。

 RMTによると、最も給与が低い等級で14・4%、最高の等級で9・2%の賃上げとなります。案には2025年1月までの強制解雇の禁止も盛り込まれています。また会社は、これまで賃上げの条件としてきた「保線作業の現代化」の提案を撤回しました。これは安全面に問題があるとして組合が拒否してきたものです。

 組合員約2万人の投票では、投票率は90%、賛成は76%でした。RMTのミック・リンチ書記長は、提示された賃上げ幅に満足はしていないとしながらも「組合員が『もう十分だ』と判断した結果を受け入れる」と語りました。

 一方、列車運行会社での争議はまだ続いているとして「より良い提案」がなければストは継続されると警告しました。14の列車運行会社で働くRMTの組合員は30日、4月1日にストを予定しています。


pageup