2023年3月23日(木)
希望ある大阪取り戻す
たつみ知事候補 維新と対決、全力
記者座談会
大阪府知事選が23日告示(4月9日投開票)されます。「希望ある大阪を取り戻そう」と、「明るい民主大阪府政をつくる会」の、たつみコータロー氏(46)=無所属、日本共産党元参院議員=が現職知事で大阪維新の会代表の吉村洋文氏(47)に挑みます。ほかに「アップデートおおさか」の谷口真由美氏(48)らが出馬を予定しています。様相を担当記者で話し合いました。
![]() (写真)訴える、たつみ知事候補 |
みんなでつくる
A 街頭で行ってきた「たつみトークライブ」は、どこも人だかり。次々に質問や意見が出るのには驚いた。
B 関心が高いカジノだけじゃない。教育、緑、インボイス、対立と分断を持ち込む府政のあり方など多岐にわたる。
C たつみさんの回答がまた明快だ。「ばくちで稼いだお金で教育・福祉を充実させるなんて、あまりにもひどい」「子どもの未来にカジノはいらない」「『木を切る改革』より、緑を守れ」「対立と分断ではなく連帯と協働を」など。
B みんなの声で希望ある大阪をつくろうという思いがあふれているトークだね。
![]() (写真)「たつみコータロートークライブ」には人だかりが=18日、大阪市 |
カジノを止める
A 世論調査でも最も関心が高いのがカジノを中核とする統合型リゾート(IR)の大阪誘致問題だった。当初、維新・吉村陣営は争点化するのを避けようとしていた節があるが、そうもいかなくなったようだね。
C 討論会をやればテーマになる。維新のタウンミーティングでも参加者から「IRについてどう説明したらいいか」と質問が出る。配布された維新の大阪市議のハンドブックには「気になるカジノとIR」というテーマで1ページ使い、ギャンブル依存症問題などを釈明している。
A 最大の依存症対策は、たつみさんが言っているように「カジノ誘致をやめること」なのにね。
C 吉村知事は街頭でもIRの経済効果を強調し「プラス面を伸ばしていきたい」と訴えだした。カジノ(の床面積)はIRの3%にすぎないというのだけど、IRの収益の8割はカジノだ。人の不幸の上に成り立つギャンブル産業は、大阪の経済成長にとって害悪でしかない。
B 「大阪カジノは疑惑まみれ」と、たつみさんは指摘するが、カジノ事業者言いなり、優遇が目に余る。
A 維新は「カジノには税金は1円も使わない」と言っていたが、予定地・夢洲(ゆめしま)の土壌汚染・液状化対策だけで788億円の公金を支出する。地盤沈下対策費は含まれていない。
B 用地賃料の鑑定をめぐり談合疑惑が浮上したが、格安の要因となった「IRを考慮外」とすることは大阪市の指示だったことが公文書(「確認書」)で明らかになった。
C 大阪市の指示を否定した市側の根拠が港湾局担当者の「記憶」だったことにはあきれた。公文書より「記憶」を信じろというのか。
B 国はまだ大阪カジノを認可していない。昨年の秋ごろには認可としていた維新のもくろみは狂った。世論と運動が追い詰めている。たつみさんは「私が知事になったら、その日のうちに大阪カジノ計画は撤回する」と明快だ。
公共を立て直す
A 「カジノではなく命・くらし・教育こそ」というのが、たつみさんを応援する府民の共通の思い。たつみさんは「パブリック(公共)を立て直したい」と訴えているね。
C 維新は「大阪府は破産会社だ」として公務員を削減し、病院を統廃合し、高校をつぶしてきた。そのゆがみの表れがコロナ感染死者数全国最悪という事態を引き起こし、教員不足で「教育に穴があく」、「自転車で通えるところに府立高校がない」という状況を生んでいる。
A たつみさんは、府内全市に保健所(支所を含む)を設置し保健師を大幅に増員することなど保健・医療体制の強化や教職員を増やし、少人数学級を進め、子どもたちがいきいきと学べる学校にすることなどを訴えている。
C 国の悪政にきっぱりノーと言えるかどうかも知事の姿勢が問われる。
B 維新は大軍拡をあおり、「核共有」議論をけしかけている。たつみさんは「岸田政権が進めようとしている大軍拡・大増税にきっぱりノーを言い、商都大阪から消費税減税、インボイス中止を求める声を国に上げていく」と明確だ。
A 維新府政は自公政権の悪政に待ったをかけるのではなく、先取りするのも特徴だ。
B 国民健康保険料の値上げにつながる保険料率の府内統一化は率先してやる。コロナ病床の削減・転換もそうだ。政府が5月に「5類」への移行を行う前に、無症状者への無料検査や医療機関への補助など12事業を3月末で廃止・縮小する方針を早々と決めた。
C 告示日から「たつみ知事誕生で、岸田政治、維新政治を転換し希望ある未来を開く」流れを一気につくり出したいね。