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2023年3月21日(火)

高市氏が発言を撤回

「質問しないで」 予算委員長注意

 高市早苗経済安全保障担当相は20日の参院予算委員会で、放送法の政治的公平性に関する質疑で「私の答弁が信用できないんだったら、もう質問しないでください」とした自身の答弁(15日)を撤回しました。謝罪はしませんでした。立憲民主党の小西洋之議員への答弁です。

 高市氏の発言をめぐっては野党側が撤回と謝罪を要求していました。高市氏は午前中の審議では撤回を拒否していましたが、午後になって「国会審議に迷惑をかけることは本意ではない」などと述べ、一転して発言を撤回しました。

 午前の委員会冒頭、末松信介委員長(自民党)が、高市氏の問題の発言について「誠に遺憾だ」と注意。高市氏は「重く受け止める」としつつ「信用してもらえないのであれば、質問されても納得される答弁をすることは難しいのではないかという思いで述べた」などと弁明しました。

 これに対し末松委員長が再度、「閣僚が国会議員の質問する権利について揶揄(やゆ)したり、否定したりするのは本当に大きな間違いだ」と批判。「(15日の)表現は全く適切ではない」「この部分だけはぜひ省いてもらいたい」と述べました。

 自民党の広瀬めぐみ議員も質疑の冒頭「与党・自民党の立場としても大臣の発言は遺憾だ」と指摘しました。

 一方、松本剛明総務相は、2015年2月13日の高市氏に対するレク(説明)のようすを記した総務省の行政文書に関し、文書に名前がある総務省職員3人からの聞き取り調査の報告を受けたとして「(3人とも)捏造(ねつぞう)の認識はないということだった」と述べました。高市氏は「文書にあるような内容のレクややりとりはなかった」と改めて主張しました。


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