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2023年3月18日(土)

市民の声反映させよ

衆院総務委 宮本岳志氏、NHK予算ただす

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(写真)質問する宮本岳志議員=16日、衆院総務委

 日本共産党の宮本岳志議員は16日の衆院総務委員会で、2023年度のNHK予算の承認をめぐり稲葉延雄会長の考えをただしました。予算承認については、自主自律を順守すべき経営委員会が個別番組に干渉した行為について無反省であるとして反対しました。

 NHKは今年末で訪問による営業を終わらせる方針です。宮本氏は、全日本放送受信料労働組合からの聞き取りを受け「営業とは契約者を増やせばいいのではない。NHKに市民の声を集め、反映させることで信頼が回復する」と指摘。稲葉氏は「ご指摘の通り。受信料徴収の過程で視聴者の皆さまの考え、希望を聞くことが大事な営業の役割」との認識を示しました。

 来年度から、受信契約しない人への「割増金」制度が始まります。宮本氏は「国民を脅すようなやり方」と反発する視聴者の声を紹介し「国民の理解が広がると思うのか」とただしました。稲葉氏は「真にやむを得ない場合にのみ徴収を行う。丁寧な周知・広報が必要だ」とのべました。

 宮本氏はまた、放送の政治的公平性を「一番組のみでも判断できる」とした政府統一見解を繰り返す松本剛明総務相が、NHK予算に対する意見で「政治的公平」を含む「法令等の順守状況」の公表を求めているとして、「こういう意見を総務相が付けること自身が問題だ。NHKへの圧力であり、介入になりかねない」と厳しく批判しました。

 予算は共産党以外の賛成多数で委員会で承認されました。


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