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2023年3月18日(土)

きょうの潮流

 桜の開花とともに、花見シーズンの到来です。飲食の自粛が4年ぶりに解かれた各地の公園には、にぎやかな光景が戻っています。花見用の弁当が売られ、場所取りの姿も▼学校は卒業の季節を迎えています。中学や高校の生徒は入学したときからずっとマスクが欠かせない3年間。それがいきなり文科省から卒業式ではマスクなしが基本とされ、現場では戸惑いが広がっています▼今週から個人の判断にゆだねられたマスクの着用。しかし、街や電車でもほとんどの人がつけたまま。みずからを守るため、コロナの感染拡大を防ぐため、これまで徹底されてきたマスク。すぐに割り切れなくても当然でしょう▼感染そのものも、高齢者や基礎疾患を抱えた人が重症化し死に至る危険も、なくなったわけではありません。専門家も「マスクはいるかいらないかではなく、必要に応じて着用することが大事だ」とのべています▼政府は4月から学校でマスク着用を求めず、5月からはコロナ感染の位置づけを季節性インフルエンザと同様の「5類」に引き下げると、緩和することに前のめりです。人びとの不安をよそに医療機関や感染者への公的支援を後退させる姿勢も示しています▼政府に助言する専門家会合は、5類になっても流行がくり返し起きることが想定されるとして、医療や高齢者施設では感染対策を続けることが求められるとした文書を提出しました。桜の季節はめぐりますが、みんなが安心してマスクを手放すときの到来はまだ先です。


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