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2023年3月17日(金)

カジノ賃料監査「不調」

大阪市 市民側、来月提訴へ

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(写真)記者会見する(右から)中山、藤永、荒田の各氏=15日、大阪市役所

 カジノを中核とする統合型リゾート(IR)予定地の賃料が不当に安くされた疑惑をめぐる問題で、大阪市とIR事業者の間で予定される借地権設定契約締結の差し止めを求める住民監査請求について大阪市は15日、監査委員の意見が調わない「合議不調」となったとの結論を公表しました。市民グループは差し止めを求め、来月に大阪地裁に提訴する構えです。

 住民監査請求呼びかけ人の「おおさか市民ネットワーク」の藤永延代代表、カジノに反対する大阪連絡会の荒田功事務局長、中山直和事務局次長は同日、大阪市役所内で記者会見しました。

 藤永氏は、市の依頼したIR予定地の鑑定価格が、4社中3社で一致したことについて「(監査委員が)『不自然との印象を受けることは否定できない』とするなら、きちんと調べる必要があるのではないか」と指摘。「合議不調」の結論について「監査委員の中には『本件請求には理由があるので措置を勧告すべきとする見解』もあり、これについては励まされる」と述べました。荒田氏は「極めて残念な結果だが、疑惑は拭えない」とし「(大阪市は)引き続き、しっかりとした監査、行政としての責任を果たしてほしい」としました。結果を踏まえ、藤永氏らは4月3日に大阪地裁へ提訴するとしています。


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