しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年3月17日(金)

23統一地方選 激戦区から

神奈川県議選 横須賀市区・同市議選

基地の街 平和守る議席必ず

 31日に告示が迫る神奈川県議選(4月9日投票)―。定数1減の4議席を8人で争う横須賀市区は大激戦の選挙区です。日本共産党は、県議団長を務める井坂しんや県議の3選を目指して奮闘。続く後半戦の横須賀市議選(4月16日告示、4月23日投票)でも新旧交代も含め現有3議席の絶対確保を目指して全力をあげています。(横田和治)


地図

定数4に8人 「どこも必死」

 沖縄に次ぐ米軍基地県となる神奈川。米海軍横須賀基地、米海軍厚木基地など米軍施設が12あり、海上自衛隊の横須賀地方総監部などもあります。また、米海軍の第7艦隊と海上自衛隊のヘリ空母「いずも」などが一体として活動しています。

 日本共産党は、大軍拡反対の声と党の値打ちをおし広げる対話・支持拡大を展開しています。県議選横須賀市区では共産党、自民党、公明党、立憲民主党の計4人の現職が立候補を予定。それに加えて自民、維新と無所属2人の新人が立候補予定の激戦です。自民党関係者も「どこも必死だ」と焦りをにじませます。

写真

(写真)(右から)訴える井坂しんや県議、ふじそのあき市議予定候補、大村洋子市議、井坂なおし市議

軍拡に懸念の声

 「激しい物価高騰のなか、党県議団は公共料金の値下げなど、県としても対策が必要と訴えてきました。今すべきは軍拡ではありません」と井坂県議。対話の中では、自衛隊OBからも敵基地攻撃能力の保有に懸念の声が寄せられているといいます。

 「今までの自衛隊とは変わってしまうという雰囲気を感じ取っていると思います。軍拡の理由に中国の脅威をあげる市民もいますが、果たして軍拡で本当に安全が守れるのか、丁寧に伝えていきたい」

 井坂氏は、横須賀市議を4期、県議を2期務めてきました。県議会で質問し、住民とともに繰り返し要求してきた子どもの医療費助成では就学前までだった対象が今年4月から小学校卒業まで拡大します。県営住宅の老朽化対策や空き住戸問題なども粘り強く議会論戦を繰り広げてきた抜群の実績があります。

 県議団の活動や議会論戦を市民に伝えるための工夫にも力を入れています。

 議会の様子を伝え、質問に答える「井坂カフェ」は、市民からの要望で始まり20代から70代までの幅広い世代が参加しました。井坂氏は、「参加者の発言を議会で取り上げたところ若い人からも喜ばれました」と顔をほころばせます。

 市議時代から発行してきた議会報告「JUMP井坂しんや」は350号を超えます。現在では毎月1万6千枚を後援会員などに配布しています。「今回の選挙戦はこれまで以上の激戦です。少しでも多くの人に、自分が議員として今まで何をしてきたのか、SNSなども利用しうまく伝えていく必要がある」と語ります。

 住民からは「生活に直結した要望をちゃんと議会にあげてくれるのは共産党だけ。井坂さんの議席がなくなったら本当に怖い」「自分たちの声を聴いてくれる共産党に絶対に勝利してほしい」と期待が寄せられています。

 横須賀市議選は定数1減のなか39議席を現職31、元職1、新人22で争う多数激戦です。日本共産党からは新旧交代を含めた3人が立候補を予定します。

給食無償化決意

 同市では多くの市民と党市議団が求めてきた中学校の完全給食が2021年に始まりました。3万を超える署名を集めた市民団体の運動が大きな力になりました。党市議団は、今後も市民とともに給食の無償化を求める運動を強めていく決意です。一方で、給食開始に後ろ向きで請願にも反対を示していた自民党が、チラシや演説などで自分の成果として報告していることには、市民団体のメンバーからも批判の声が上がっています。

 市議会では、他のどの会派も、有機フッ素化合物PFASの流出など米軍基地に関わる問題を取り上げず、追及しているのは日本共産党だけだと大村洋子市議団長は話します。

 「3議席でも共産党の果たしている役割は小さくありません。40議席中4人しかいない女性議員のなかで2人を占めている共産党が先頭に立ってジェンダー問題に対する認識も広げていかなければいけないし、横須賀では6月に稼働予定の石炭火力発電所の問題もあります。基地、ジェンダー、環境、多様な生活問題など、さまざまな市民と手を取り合って政治を進めていきたい」


pageup