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2023年3月17日(金)

放送の自由への侵害

衆院憲法審 赤嶺氏「真相究明を」

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(写真)発言する赤嶺政賢議員=16日、衆院憲法審査会

 衆院憲法審査会が16日に開かれ、自由討議を行いました。日本共産党の赤嶺政賢議員は安倍晋三政権の圧力による放送法の解釈変更問題について、「言論・表現の自由が根底から揺らいでいる」と批判しました。

 赤嶺氏は放送法について、戦前に放送が政府と一体化し、戦争に進む要因となった反省から「表現の自由」を保障した日本国憲法に基づき制定されたと強調。放送の「自律」や「不偏不党」を保障し、「放送による表現の自由」を確保することを国に課していると述べ、「政府による放送内容への干渉を一切認めていない」と強調しました。

 赤嶺氏は、安倍政権による放送法の解釈変更が安保法制や改憲策動と軌を一にして行われたと述べ、「国政の中心課題で、政権に批判的な意見を抑え込む意図は明確だ」と指摘。岸田文雄首相が変更した解釈を踏襲し、「大軍拡を批判する放送を萎縮させ、憲法違反の敵基地攻撃能力保有に踏み出している」と述べ、「放送の自由に対する侵害の真相を全面的に明らかにし、放送による表現の自由を取り戻すことが求められている」と主張しました。

 立憲民主党の道下大樹議員は、放送法の解釈変更は「時の政権による番組内容への圧力となる」と懸念を示しました。


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