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2023年3月17日(金)

石垣島ミサイル基地開設 抗議

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(写真)石垣駐屯地前に駆けつけ、抗議のリレートークをする人たち=16日、沖縄県石垣市

 沖縄県石垣市の平得大俣(ひらえおおまた)地区に、防衛省がミサイル部隊などを配備する陸上自衛隊石垣駐屯地を開設した16日、沖縄を再び戦場にする軍事要塞(ようさい)化は許さないと、市民ら40人以上が駐屯地前に駆け付け、「平和な島を諦めない」と声を上げました。

 ミサイル基地に隣接する於茂登(おもと)地区の農家の男性(57)は、65年前に同地区に移住してきたのは、多くが沖縄本島の米軍基地拡張のため土地を奪われた人たちだと語りました。

 基地の排水について安全かどうか防衛省や市に説明を求めても一切無視され、基地建設が強行されたと述べ、「今まで同様の生活を未来に引き継ぎたいだけ。諦めていない」と力を込めました。

 女性(85)は78年前、日本軍からマラリア有病地への避難を強いられ、母と祖父が命を奪われたと明かし、「軍隊が住民を守るなんて理解できない。今度、戦争になれば沖縄戦以上の被害になる」と話しました。

 同駐屯地では18日にも12式地対艦誘導ミサイルなどが搬入される予定。開設に伴う式典は4月に行われます。

 石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会は16日、住民の不安に応えず基地開設を強行したことなどに抗議し、駐屯地ゲート前で基地司令あての文書を提出しました。

 駐屯地前での抗議行動には日本共産党の井上美智子市議も参加しました。


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