しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年3月16日(木)

学術会議の独立性守れ

大学フォーラムが研究会

 「大学の危機をのりこえ、明日を拓(ひら)くフォーラム」は11日、岸田政権が日本学術会議の独立性を壊す法案の国会提出を狙っている問題について、オンラインで研究会を開きました。約150人が参加しました。

 東京大学名誉教授の小森田秋夫氏は、学術会議を産業界のシンクタンクに変質させようとする自民党「経産族」の圧力と、軍民両用研究を推進する自民党「国防族」の圧力が結合し、政府に法改定を急がせていると指摘。学術会議の毅然(きぜん)とした姿勢、科学者コミュニティーや市民社会の学術会議への支持、国際的注視により、岸田政権の暴走を止めようと訴えました。

 元学術会議会長の広渡清吾氏は、政府の政策の実現を担う総合科学技術・イノベーション会議と、学術の立場から提言する学術会議は、「車の両輪」としてそれぞれ固有の役割があると了解されてきたと強調。政府はこの歴史的経緯を無視し、学術会議を政府の政策審議機関に変質させようとしていると批判しました。

 元国立大学協会専務理事の山本健慈氏は、6人の学術会議会員の任命拒否がまかり通れば、文科相による国立大学長の任命拒否に及びかねないと述べ、任命拒否の撤回を求めました。


pageup