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2023年3月15日(水)

23統一地方選 激戦区から

埼玉県議選 西5区

自民と真っ向対決

 31日告示・4月9日投票の埼玉県議選の西第5区選挙区(ふじみ野市・三芳町〈みよしまち〉/定数2)は、新旧交代を目指す日本共産党の新人・伊藤はつみ予定候補と、2議席独占を目指す自民党との“自共対決”の大激戦区です。4月23日投票のふじみ野市議選には党から4人、三芳町議選には3人が立候補を予定。県・市・町議が一体となってたたかいます。(横田和治)


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(写真)必勝に向けて決意を固める(左から)塚越洋一、床井よしのり、足立しづ子の各ふじみ野市議、田中さなえ同市議予定候補、伊藤はつみ埼玉県議予定候補、増田ますみ、本名洋の両三芳町議=4日、埼玉県ふじみ野市

 県議選で日本共産党・後援会は党県議団の現有6から8議席への躍進を目指し全県で全力をあげています。

 西5区では、現在ふじみ野市議を務める伊藤予定候補が、前原かづえ県議からのバトンタッチを目指します。

 同市には自衛隊大井通信所があり、攻撃目標にさらされる危険が。また近隣には航空自衛隊入間基地もあり、攻撃を受けることを前提とした基地機能維持のため多額の予算が計上されています。頭上を飛び交う航空機による騒音もひどく、大軍拡反対の対話では岸田政権への批判も。伊藤予定候補は「県議選では自民党との真っ向対決です。戦争する国づくりを進める政党に議席を独占させるわけにはいきません」と力を込めます。

後半戦と一体で各党活発

 伊藤予定候補はふじみ野市議を3期務め通学路の信号機新設や第3子以降の国民健康保険税均等割の全額減免などの実績があります。県議予定候補として子どもの国保税(均等割)、給食費、医療費の「子育て支援三つのゼロ」を掲げています。

 「私自身、学費が払えず短大を辞め、子ども3人を育て、高い学費に苦労し個人の努力だけではどうにもならない問題だと実感してきました。埼玉では高校に入学するときに6、7万円もするタブレットを購入しなければならず、制服が県立でも20万円もする学校もあります。誰もがお金の心配なく教育を受けられる社会を目指したい」

 前回69票差で落選した元三芳町議の自民党新人県議候補は「あと70票」と訴え戸別訪問や駅立ちなどに必死。自民で2議席独占を目指しています。伊藤予定候補は「私も県議選では新人です。知名度がない三芳町でも多くの人に訴えを届けたい」と意気込みます。

 住民からは「年をとっても安心して暮らせる埼玉に」「女性の声を県政に届けて」と期待の声が寄せられています。

党の値打ち語り

 日本共産党を除く、ふじみ野市の「オール与党」はコロナ禍のなかでも、国民健康保険税の値上げには賛成し、学校給食費の無償化には賛成しない態度をあらわにしています。市民に背を向けた市政のもとで、市の2021年度決算では19億円も予算が余り、各種積み立て基金の合計額は22年度末で190億円にのぼっています。日本共産党ふじみ野市議団は、この基金を給食費無償化など市民のために有効活用するよう繰り返し要求。実際に基金を活用して、21年度には小中学校の体育館のエアコン設置とトイレのバリアフリー化を実現することができました。

 塚越洋一市議団長は「これは子どもたちだけでなく、災害時には避難所としても使えるので、すべての世代の人に有効な施策です」と語ります。

 統一地方選挙後半戦で行われる市議選(4月23日投票)では定数21に対して25人が立候補を予定。日本共産党が新旧交代も含めて4人の勝利を目指すのに対し、自民系各無所属議員の動きも活発化しています。さらに今回は新人や若手が多数乱立しています。

 塚越氏は語ります。

 「『オール与党』と対決し、市民の要求実現のために奮闘する日本共産党ならではの議席の値打ちを押し出したい。130%の党を実現させ、今回の選挙を通過点に27年には5議席回復を目指し、さらに6議席を勝ち取りたい」

住民要求届ける

 同じく後半戦の三芳町議選では公明党の動きが活発化。戸別訪問や街頭宣伝などが積極的に行われているほか、共産党が長年要望してきた信号機が通称みらい通りに設置されたことを公明党が自分たちの成果だと宣伝しています。

 現在三芳町では小学校や図書館など公共施設の複合化が推し進められています。党町議団は「スケジュールありきではなく町民と対話する必要がある」と主張。公民館、図書館、子育て関連施設は民間に委託するのではなく町が直営で運営していく必要があると訴え、町もそれを認めました。

 党町議団の本名洋団長は「他にも公共交通の不足や、三芳スマートインターチェンジで大型車の運行を可能にすることで市民の安全がおびやかされる問題がありますが、大切なのは住民の切実な思いを直接聞いて議会に届けてくれる日本共産党の議員がこの地域にいるということです。町議選と県議選を一体にとらえ、何としても伊藤さんと勝ち抜いていきたい」と話しています。


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