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2023年3月14日(火)

酪農家救う緊急支援を

紙氏、乳価引き上げも

参院農水委

写真

(写真)質問する紙智子議員=9日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は9日、参院農林水産委員会で、深刻な経営危機に直面する酪農家が今を乗り切るための緊急支援と乳価の引き上げ、輸入乳製品(カレントアクセス)の輸入を止めるよう主張しました。

 酪農家は円安と資材高騰で赤字経営が続いています。紙氏は、酪農家の離農率が2022年4~12月に6・5%(例年4%)に急増していると紹介。同時期の配合飼料(エサ代)が10円、輸入乾牧草は20円近く上がったのに、生産者乳価は昨年11月に10円上がっただけで、加工用乳価は上がっていないと指摘した上で、緊急的な「直接補てん」を求めました。野村哲郎農水相は「検討しつつある」と答弁するにとどめました。

 紙氏は、酪農家は赤字続きなのに、大手乳業メーカーの内部留保は、19~22年に明治HDは1291億円、森永乳業は440億円、雪印メグミルクは232億円も増えているとして、酪農家の再生産を保障するために、乳価引き上げで国がイニシアチブを発揮するよう要求。野村農水相は「(大手乳業メーカーが)こんなに潤っているのかなとびっくりした。何らかの方法があれば考えてみたい」と答えました。

 紙氏は、酪農家に生産抑制を求めているのに、カレントアクセスは手つかずだとし、輸入停止を求めました。


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