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2023年3月14日(火)

富山県議選 過去最多の3議席を目指す

議席増生かして県政動かす

自民 複数区「議席独占」画策

 富山県議選(総定数40)で日本共産党は富山市第1区(定数11)の、ひづめ弘子(67)、射水市区(同3)の津本ふみお(67)=以上現=、高岡市区(同7)の高瀬あつこ(60)=新=の各予定候補を先頭に大激戦を制し「過去最多の3議席獲得を」と奮闘しています。(山本健二)


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(写真)新年のつどいで必勝を誓う(左から)高瀬氏、津本氏、藤野保史前衆院議員、ひづめ氏=1月22日、富山市

 3年前の知事選では、県民世論が「政治の転換」を求める中、新田八朗氏が自民県連推薦の現職を破り初当選。しかし新田県政は、自民党が2会派に分裂しつつ県議会で8割以上の34議席(現在は欠員2)を占める下で、もっぱら政府に追従し財界主導の施策を推し進めています。

市民運動と結び

 県民の世論・運動と結んで、新自由主義推進の県政を動かしてきたのが、前回40年ぶりの複数議席を得た共産党県議団です。定例議会の前に必ず市民団体と懇談し、倍加した質問時間の中で各分野の切実な要望を議会に届けました。

 無料化の対象が通院で3歳までと全国最低水準だった子ども医療費助成の拡充を知事に迫り、22年度から入院・通院とも就学前まで無料化に。所得制限も撤廃し、現物給付にもなりました。新型コロナの検査に否定的な国に同調する県を動かし、PCR「地域外来・検査センター」を設置させました。

 教育・子育ての分野でも、23年度から小学校全学年で35人学級を導入。県立学校の普通教室へのエアコン設置も完了し保護者負担もなくすことができました。

 旧小杉町議6期、射水市議4期を務めた津本氏が当選したことで、県西部の要求がよりダイレクトに議会に届くようになりました。高岡、射水、氷見、小矢部の4市に供給する県の水道料金が高額な問題を津本氏が取り上げ、2年連続の県単価引き下げを実現させました。

 議席増で、意見書や請願を巡る他会派との協力・共同も進みました。最低賃金引き上げ、コロナ禍での米価下落対策など共産党が提案し、全会一致で採択した意見書や請願は4年間で9本に上ります。

 関係を認めた県議が14人(共同通信のアンケート)に上った統一協会の問題も、鋭く追及。知事選で統一協会の選挙支援を受けながら関係を断つと明言もしない新田知事に、ひづめ氏は昨年9月議会の一般質問で「問われているのは、宗教に名を借りた反社会的団体にどういう態度を取るかだ」とただしました。

女性議員もっと

 元高岡市議の高瀬氏も加わり、共産党が3議席となれば「自民王国」富山から国政を変える展望も見えてきます。しかし選挙戦は、予断を許しません。

 富山市第1区は現職8人(共産1、自民6、立民1)、新人6人(自民2、公明1、維新1、参政1、無所属1)が出馬し5政党の争い。2人交代の自民、前回トップの現職から新人に代わる公明は大量宣伝で勢いをつけています。

 県都の議席を5期守り抜き抜群の実績を持つ、ひづめ氏。地元の党選対は「大丈夫論」を払しょくすべく、物価高騰などを糸口に対話・支持拡大の遅れ克服を重視。7中総決定で提起された「三つのカギ」に立ち返り、支部・後援会の総決起に尽力しています。

 射水市区は、自民党が現職2人と推薦の新人で、津本氏の追い落とし・議席独占を画策。立民の新人は、連合が支援を強化しています。

 先月、射水市の党は入党者3人を迎え「折り入って作戦」に勢いをつけています。地元の信頼の厚い津本氏を「再び県政へ」のアピールには約700人が賛同し、党を励ましています。

 高岡市区は現職7人(自民6、立民1)、新人2人(共産1、無所属自民推薦1)、元職1人(無所属)の争い。自民は直近の市議選で大量得票した新人を推薦し、射水同様に議席独占を狙います。

 党と後援会は「自民独占はイヤ」という市民の声の広がりに、女性県議の割合が全国平均以下にとどまっている現状から「高瀬さん勝利で、さらに女性議員を増やそう」と支持を広げています。


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