2023年3月12日(日)
学術会議法改定 断念を
井上氏 「独立性」を毀損する
参院内閣委
![]() (写真)質問する井上哲士議員=9日、参院内閣委 |
日本共産党の井上哲士議員は9日の参院内閣委員会で、政府が提出しようとしている日本学術会議法改定案には政府による会員選考への介入などの懸念があり、日本学術会議の「独立性」を毀損(きそん)するとして、法案の提出断念を求めました。
井上氏は、内閣府が行った諸外国のアカデミーの調査で「会員選考に第三者機関が関与する仕組みをとっている国はあるのか」と質問。後藤茂之特命担当相は「第三者機関を設けている国はない」と認めました。
井上氏は「重要なのは設置形態は多様でもアカデミーの会員選考が自主性・独立性を持って行われていることだ」と指摘。会員選考に介入する仕組みをやめるよう迫りました。
さらに、政府が第三者機関を設置する理由として「内閣総理大臣による任命が適切かつ円滑に行われるため」に必要な措置だとしていることを指摘。「これまでの会員任命で、適正かつ円滑に行われなかった例を説明せよ」と迫りました。
後藤担当相は6人の会員任命拒否も含め、すべて「適正かつ円滑に任命されている」と答弁。井上氏は「会員選考が適正かつ円滑に行われなかった例がないのであれば、そもそも日本学術会議法改正の立法事実そのものがないことになる」と批判しました。









