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2023年3月12日(日)

全国の鉄道網維持を

田村智子氏 国が責任を果たせ

参院国交委

写真

(写真)質問する田村智子議員=9日、参院国交委

 日本共産党の田村智子議員は9日の参院国土交通委員会で、全国の鉄道網を維持・活性化させるために国が責任を果たすよう求めました。

 田村氏は、党が昨年12月に発表した鉄道提言にふれ「国は鉄道網の役割をどう位置づけているのか」と質問。斉藤鉄夫国交相は「日本の鉄道は世界でトップクラス。社会、経済活動を支えている」と答弁しました。田村氏は鉄道の役割は重要と言いながら政府が提出した地域公共交通活性化法改定案は、鉄道の廃線もありうるものだと批判しました。

 田村氏は、斉藤国交相の「民間任せでは維持は困難」との発言をあげ、「国鉄分割・民営化では地域鉄道の維持はできなかったということか」と質問。斉藤国交相は「分割・民営化全体の評価とローカル線の問題は切り離して考えないといけない」と答弁しました。

 田村氏は、分割民営化後、無人駅の増加、みどりの窓口の激減など利便性が後退している現実をあげ、国が鉄道に責任を持たない実態を批判しました。

 ローカル線利用者減の原因の一つとされる人口減少について「規制緩和で東京一極集中を進め、地方の人口流出を加速させたからだ」と指摘。鉄道の災害復旧も国が責任を持つべきだと求めました。


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