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2023年3月12日(日)

金沢大 学生寮存続を

宮本岳志氏「学生の声を聞いて」

衆院文科委

写真

(写真)質問する宮本岳志議員=10日、衆院文科委

 日本共産党の宮本岳志議員は10日の衆院文部科学委員会で、金沢大学の学生寮「泉学寮」が廃寮されようとしている問題で質問し「経済的に苦しい学生の学びを支える学生寮だ。寮存続を求める多くの学生の声を聞いてほしい」と訴えました。

 泉学寮は金沢市の市街地にあり、寄宿料・寮費700円、光熱費などの必要経費は1カ月1万5000円程度。大学側は耐震強度の不十分さを廃寮理由の一つとしていますが、同大の耐震診断によれば大規模地震による倒壊や崩壊の危険性は低いことが判明しています。廃寮で学生たちが山の上の学生留学生宿舎に移れば、光熱費を含め負担は優に3万円を超えます。

 大学側は学生に入寮時に退去の確約書をとっていますが、宮本氏は「3回生以下の寮生だけのことで4回生以上の学生から確約書はとっていないのは事実か」と追及。伊藤学司文部科学戦略官は事実だと認めました。

 宮本氏は、学生の経済的負担軽減や福利厚生も学生寮の重要な意義の一つではと質問。伊藤戦略官は「教育的意義に加え、学生の経済的負担軽減の意義もある」と認めました。

 宮本氏は「学生たち当事者と誠意を持って話し合うべきだ。大学にアドバイスを」と要求。永岡桂子文部科学相は「金沢大学もきちんと話し合いに応じていただきたい。大学にも問い合わせる」と述べました。


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