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2023年3月12日(日)

基地 立ち入り調査を

PFAS汚染 山添氏が求める

 日本共産党の山添拓議員は9日の参院外交防衛委員会で、首都圏の米軍基地周辺の地下水や海で広がっている人体に有害な有機フッ素化合物PFASの汚染について、実効的な立ち入り調査を行うよう求めました。

 米軍横田基地(東京都)周辺で、住民の血液から高濃度のPFASが検出されています。山添氏は、ドイツや米国では血中濃度の指標値を定めているが、日本は暫定基準もないと指摘。「疫学的な調査を検討すべきだ」と求めました。厚生労働省の山本史審議官は「今後、科学的知見の収集も含め検討したい」と答弁。山添氏は、汚染源を特定するため、環境補足協定に基づく立ち入り調査の実施を求めました。

 米海軍横須賀基地(神奈川県)でPFASを含む排水が流出した問題では、立ち入り調査が行われるも、市が求めた調査は行われず、結果も公表されていません。山添氏が理由をただしたのに対し、防衛省の深沢雅貴地方協力局長は「米側から『運用に関することで公表できない』と説明を受けた」と答弁。山添氏は立ち入り調査の実施や結果の公表を決めるのは「日米合同委員会の協議次第だ」と批判しました。

 山添氏は、ドイツで2012年以降、PFAS汚染の可能性のある駐留米軍を調査し、5カ所で汚染を確認したと紹介。「違いは日本政府の対米従属の姿勢だ。米軍によって命の水が危険にさらされているのに調査できないのは異常だ」と強調しました。


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