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2023年3月12日(日)

専門家意見 耳傾けよ

インフル特措法改定案 塩川氏が批判

 日本共産党の塩川鉄也議員は10日、衆院内閣委員会で、感染症対策の司令塔「感染症危機管理統括庁」の新設などを盛り込んだ新型インフルエンザ特措法改定案について、「この間の政府のコロナ対策の検証こそ必要だ」と述べ、専門家の意見に耳を傾けない姿勢を批判しました。

 塩川氏は、安倍政権による布マスク(アベノマスク)配布や岸田政権によるコロナ濃厚接触者の待機期間短縮などの決定の際、「コロナ感染症対策専門家会議や分科会で議論したのか」と質問。後藤茂之コロナ担当相は「事前に諮ることはしていない」と述べ、専門家の意見を踏まえずに決めたと認めました。

 塩川氏は、分科会の設置根拠である政令には「総理に対し意見を述べること」が書かれていないと指摘し、これが分科会が意見具申できない理由ではないかと追及。内閣官房は「分科会にはインフル特措法に基づき提言を出す権限がある」と答弁しました。

 塩川氏は、尾身茂分科会会長が2022年8月に専門家有志の緊急提言を出した際に「分科会開催は政府が決める。場がないのでこの場で示した」と記者会見で述べたと紹介し、「専門家が分科会を開きたいと言っているのに開いていない。こういう現状こそただすべきだ」と主張しました。


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