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2023年3月12日(日)

23統一地方選 激戦区から

京都市右京区 府議・市議選

自共対決 5議席必ず

 統一地方選前半戦は4月9日の投票日まで1カ月を切りました。京都市右京区では日本共産党から、府議選(定数5)に現職の島田けい子、元職のかみね史朗、同市議選(定数9)に現職の山田こうじ、元職の西村よしみ、新人の、えもとかよこの各氏が立候補を予定し、党5議席を取り戻そうと奮闘しています。京都では日本共産党が府議会・市議会のいずれも第2党で、自民党との「自共対決」の構図。「日本一分厚い力を持つ議員団」をさらに前進させるには、右京区での完勝がカギを握ります。(森糸信)


写真

(写真)訴える(左から)島田、かみね、山田、えもと、西村の各予定候補=4日、京都市右京区

 統一地方選が近づき、京都では長年、日本共産党が住民とともに実現のために力を尽くしてきた要望が大きく実りつつあります。

 京都府は今年秋から子ども医療費(通院)の助成対象を「2歳まで」から「小学校6年生まで」に引き上げます。京都市では来年度予算案で、全員制の中学校給食の実施に向けた調査費が計上されました。

 今になって、自民、公明、維新などがあたかも自分の実績かのように語っていますが、こうした住民の願いの実現を妨害してきたのが「オール与党」です。例えば、全員制給食を求める請願に、自民党市議は「毎度毎度の同じような(請願の)繰り返しは、税金の無駄遣い」とまで語っていました。市民の声を背に実現を迫っていたのが日本共産党です。

 党はさらに、子ども医療費の高校卒業までの無料化実現、学校給食の無償化を実現しようと奮闘しています。

 日本共産党は、府議選で現有12議席の絶対確保と、15議席以上への躍進、市議選で現有18議席を絶対確保し、19議席以上への躍進を目指しています。右京区は現有3議席で、府市両方で1議席増を目指します。同区の5予定候補全員勝利が、京都の政治を変える一番の力です。

 吉田幸一京都西地区委員長は「国政でも地方政治でも、これほど党の値打ちが光っている時代はない。そこに確信を持ってたたかえば、厳しい選挙でも必ず勝てる」と力を込めます。

1票を争うたたかい

 「舞鶴市で維新系首長が誕生し、京都でも維新に一度任せてやろうじゃないかという機運が高まっている」。4日、日本維新の会の馬場伸幸代表が京都維新の会総決起集会に出席し、約600人の党員や支持者に統一地方選に向けてげきを飛ばしました。維新は京都府内で前半戦と後半戦で計40人程度の公認候補を擁立し、議席の大幅増を狙っています。

 自民党京都府連も5日、約1000人を集めた総決起集会を開催し、西田昌司府連会長が予定候補者に公認証を授与。統一地方選に向けて活動を本格化させています。

共産落とし狙う

 右京区では、定数5の府議選に、日本共産党2人、自民党2人、公明党1人、維新1人、無所属1人の計7人が立候補予定。定数9の市議選に、日本共産党3人、自民3人、公明1人、立憲民主党1人、維新1人、れいわ新選組1人、京都党1人、無所属1人の計12人が立候補予定です。

 4年前の統一地方選で日本共産党は、府議選2、市議選3の計5候補を擁立し、府議1、市議2の計3議席にとどまりました。惜敗した2候補は僅差の次点でした。今回も、府議選に維新が新人を擁立するなど、「共産党落とし」のシフトが敷かれ、1票を争う厳しい選挙戦となっています。

 前回、次点で涙をのんだ、かみね氏は、阪急西院駅のバリアフリー化問題を、2006年に初めて議会で質問し、技術的に可能だと立証。19年に完成しました。

地域に根差して

 僅差で惜敗した西村氏は、地域に密着して活動してきた政治家です。京都市バス8系統などの統一運賃化を働きかけ、実現しました。

 現職と交代する新人の、えもと氏は、温かい中学校給食実現の運動に取り組んできたほか、公共の女性トイレで犯罪者が隠れることができる空間に鍵をつけるよう市に提案し、実現しています。

 島田府議は、宇多野病院のベッド削減を中止に追い込みました。山田市議は、平和でこそ商売繁盛を信条にコロナ禍で苦しむ市民・業者の支援策実現へ力を尽くしています。

 吉田地区委員長は「維新が自民の補完勢力であることは明らかだ。自共対決の選挙であることを浮き彫りにしたい。論戦と実績では日本共産党が圧倒している。党議席の値打ちを語り抜き、攻めの選挙に臨みたい」と語っています。


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