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2023年3月11日(土)

「トマホーク持てない」

84年に政府答弁 穀田氏追及で判明

衆院外務委

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(写真)質問する穀田恵二議員=10日、衆院外務委

 日本共産党の穀田恵二議員は10日の衆院外務委員会で、政府が400発もの導入を計画する米国製の長距離巡航ミサイル・トマホークについて、1984年の国会質疑で「攻撃的兵器」であると認定した上で、「自衛隊は持てない」との認識を示していたことを明らかにしました。

 岸田政権は日本が保有するトマホークについて「攻撃的兵器ではない」「憲法の範囲内」だと繰り返しています。穀田氏は84年6月29日の衆院沖縄北方特別委員会の質疑を紹介。米国製の通常弾頭の「非核トマホーク」を装備できるかと問われ、外務省の山下新太郎大臣官房審議官(当時)は「攻撃的兵器の場合に関しては、自衛隊は持てない」と明言していました。

 穀田氏は「トマホークは『攻撃的兵器』というのが外務省の見解だったということではないか」と追及。林芳正外相は「議事録は存在する」と述べつつも答弁を避けました。

 また穀田氏は、米軍は相手の迎撃能力を超える弾数で一斉攻撃する「飽和攻撃」でトマホークを使用し、誤爆で多くの市民を殺傷してきたと指摘。1日の参院予算委員会で浜田靖一防衛相が「米国のように飽和攻撃ができる装備は『今のところ』持っていない」と述べたことに言及し、トマホークを取得した場合、敵基地攻撃能力の行使として飽和攻撃に使う可能性があるか追及しました。

 井野俊郎防衛副大臣は「個別具体的に判断する」と答弁し、可能性を否定しませんでした。穀田氏は、トマホークの保有は「自衛のための必要最小限度を超えることは明らかだ」と厳しく批判しました。


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