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2023年3月10日(金)

賃上げ・人員増・命守れ

全医労 約140病院で一斉スト

全国で全労連・春闘共闘

 全労連・国民春闘共闘委員会は9日、統一回答指定日だった前日の低額回答に抗議し、物価高騰を乗り越える賃上げ回答を求めて産別・地域でストライキを打つとともに、集会や宣伝、デモなどを展開しました。国立病院機構などで働く労働者でつくる全日本国立医療労働組合(全医労)は、全国約140病院で独法化後、初の一斉ストに立ち上がりました。


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(写真)労働条件の改善を求めてストライキを行う東京医療センターの医療労働者と支援者ら=9日、東京都目黒区

 看護師の100人規模の大量離職が問題になっている国立東京医療センター(東京都目黒区)では、午前8時半から1時間の指名ストを開始。ストに参加した看護師の女性(46)は「欠員が出ても欠員のままで補充がなく、職場に残った人に特に夜勤の負担が集中し、『(医療過誤で)人を殺す前に自分が辞めよう』とさらに離職していく悪循環です。働き続けたいと思い、最近、組合活動に参加するようになりました」と語りました。

 スト中の正門前行動で、全医労の森川息吹書記次長は「離職が止まらず、国立病院として役割を果たせない状況になりつつある。賃上げ、人員増で命を守る職場をつくりたい」と訴えました。

 支援に駆けつけた日本医労連の森田進書記長は「人事院もベースアップを勧告し、政府もケア労働者の賃上げの必要性を認めているのに、なぜ現場の賃金を上げないのか。コロナ禍で身を粉にして奮闘してきた労働者に報いよ」と訴え。国立病院や民間病院など約250組合・900施設でストライキに入っていると報告しました。


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