2023年3月8日(水)
親族 死ぬまで会えぬ
「エホバの証人」脱会者が証言
野党ヒアリング
野党国対ヒアリングが7日、国会内で開かれ、宗教団体「エホバの証人」の脱会者が抱える問題を聞き取りました。家族であろうと一切の交流を禁止される「忌避」とよばれる仕組みについて、「エホバの証人問題支援弁護団」の田中広太郎弁護士は「死ぬまで親族に会えなかった人も少なくない」と深刻な実態を訴えました。
エホバでは、戒律違反による「排斥」と自ら関係を断つ「断絶」で脱会すると、信者との交流が一切禁止される「忌避」の対象となります。田中氏は「忌避」が、信者を組織に縛り付ける威嚇力として働き続けていると指摘。また、輸血を排斥の対象にしていることが、「忌避」を恐れて子どもに輸血を拒否させる「強い動機付けとなっている可能性は極めて高い」と語りました。
13歳で信者となり20歳で脱会したAさんは、両親から「エホバの証人に戻らないのであれば家族としての交流は一切ない。今後も孫にも会わない」と伝えられたと証言。兄の結婚も、生まれ育った家の売却も知らされず、脱会から20年過ぎた今も状況は変わっていないとして「今の日本でこうしたことが、あちこちで現実に存在していることを知ってもらいたい」と強調しました。








