2023年3月8日(水)
核禁条約批准 廃絶の先頭に立て
署名109万人超を提出
日本被団協
![]() (写真)外務省(右端)に署名を提出する日本被団協の人たち=7日、外務省 |
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員ら被爆者17人は7日、外務省を訪れ、岸田文雄首相に対し「核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」109万8810人分を提出しました。
あわせて提出した岸田首相宛ての要請文は、ロシアのウクライナ侵略で核による威嚇が行われているとして、「核兵器をなくすことでしか、核戦争の危機を回避することはできない」と強調。「戦争による核攻撃を受けた唯一の国である日本政府は、核兵器の禁止から廃絶へ、いまこそ先頭に立って世界をリードするとき」だと述べています。
参加者は「世界は被爆国・日本がすでに禁止条約を批准していると思っている」「被爆体験を通して原爆がどういうものだったのか耳を傾け、すみやかに批准すべきだ」と求めました。
田中代表委員は、ロシアのウクライナ侵略から1年が経過し、ロシアによる核使用の威嚇が繰り返され、戦争が長期化していると指摘。「核兵器が使われ、人道上の結末を迎えることのないよう、唯一の戦争被爆国がロシアに働きかけるべきだ」と語りました。
和田征子事務局次長は、「広島で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議は、核兵器保有国と“核の傘”の下にある国が参加し、議題にも軍縮が入っている。真剣に取り組んでほしい」と語りました。









