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2023年3月7日(火)

袴田さん救済しよう

議員連盟が院内集会

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(写真)議連の塩谷会長(左)に斎藤法相への要請書を手渡す新田さん(中央)と袴田秀子さん=6日、国会内

 1966年に静岡県清水市(当時)の一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑判決が確定し、無実を訴えて裁判のやり直しを求めている袴田巌さん(86)を支援する議員連盟が6日、国会内で集会を開きました。

 東京高裁で13日に再審の可否判断が示されるのを前に、与野党の国会議員が参加しました。巌さんと暮らす姉の袴田秀子さん(90)は「57年間もたたかってきて、よかったと思える判断を願っています」と述べました。

 袴田事件弁護団の小川秀世事務局長は、同事件の証拠とされる血痕が付着した5点の衣類は「犯行時の着衣であるという根拠がとぼしい」と指摘。「この根拠を覆す証拠を検察が示さなければ、再審開始決定を出す以外に考えられない」と語りました。

 プロボクサーだった巌さんを支えてきた日本プロボクシング協会・袴田巌支援委員会の新田渉世委員長は、日本国民救援会など9団体による斎藤健法相への要請書を提出しました。新田さんは、高齢の巌さんには「一刻の猶予もない」と強調。「東京高裁が再審を認める決定をした場合、指揮権を発動して検察に特別抗告を断念させてほしい。再審を認めない決定を出した場合も釈放状態を維持し、なんとしても再収監を避けたい」と述べました。

 同議連会長の塩谷立(りゅう)自民党衆院議員は「支援団体からの要請を受け、私たちも行動していきたい」と応じました。日本共産党の本村伸子衆院議員と仁比聡平参院議員が参加しました。


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