2023年3月6日(月)
高知県議選 現有5議席から6議席へ前進めざす
悪政ただし提案する野党
自民 保守票掘り起こし躍起
高知県議選(総定数37)で、日本共産党は、高知市区(定数15)で、現職のつかじさち(66)、中根さち(67)両県議と、新人の細木りょう(58)、はた愛(47)両氏、南国市区(定数2)で再選をめざす岡田よしひで県議(65)、四万十市区(定数2)で議席復活を期す岡本かずや氏(67)の全員勝利で、現有5議席から6議席への前進をめざします。(高知県・浦準一)
![]() (写真)井上浩之副知事(左端)に武力攻撃からの避難訓練の中止を申し入れる県議団=2022年1月12日、高知県庁 |
高知県は、国言いなりで県民のくらしに冷たい県政です。県議会は自民党が単独過半数を超え、日本共産党は野党系会派の「県民の会」とともに、第2会派となっています。党県議団は、県民の運動と結びつき、県民要求実現の先頭に立つとともに、野党として住民目線で悪政を厳しく批判するとともに、道理ある提案で県政を前向きに動かしてきました。
コロナ予算確保
新型コロナ対策では、県が国からの臨時交付金170億円のうち、110億円を基金に積み立てようとしたことに対し、党県議団は「今すぐ支援に使うべきだ」と要求し、積立額を40億円に圧縮させ、70億円の予算を確保させました。
党県議団は新型コロナ対策を9回にわたり申し入れ。無料検査センターの設置、検査協力機関の整備、高齢者施設等での検査キットの配布などを実現。中小零細企業の営業を守る対策で、利息を県が負担する融資制度の早期の導入、県独自の臨時給付金上乗せ、社会保険料負担の軽減で雇用維持を図る支援給付金などが実施されました。
高知県には米軍機の低空飛行訓練ルートの「オレンジルート」が走っています。党県議団は一貫して米軍機の低空飛行訓練の中止を求めて奮闘。議場で初めて米軍機の低空飛行の映像を流し、同ルート直下の本山町の本山保育所で、爆音に驚いて泣く子どもたちの写真を使って告発しました。浜田省司知事は、「住民を強い不安におとしいれるような異常な訓練については、何としても中止をしていただかなければならないとの思いをあらためて強くした」と答弁しました。
高知大学朝倉キャンパスの西隣にある旧陸軍歩兵第44連隊弾薬庫と講堂の跡地が売却されようとしていることに対して、市民運動と連携して、「戦争の悲惨さを語り継ぐ施設として、次世代に残していくべきもの」と主張し、民間への売却にストップをかけました。3億2千万円で県が買い取り、平和について考える施設として整備が進もうとしています。
このほか、教育分野では、少人数学級は、昨年4月から中学校全学年35人へ前進。特別支援学校の過密解消へ、高知市で中学部・高等部の特別支援学校の新設が実現し、昨年4月に開校しました。
農業分野で、県開発コメ登録品種の使用許諾・利用料の無償化を継続しました。
統一協会の問題では、地元紙で自民党の5人の県議が関係していることが報道されました。党県議団は統一協会との関係断絶を求める意見書を提案。自民党、公明党などが反対し否決されました。
多数乱立の激戦
高知市区には定数15に、22人が立候補を予定。多数乱立のかつてない激戦の様相です。自民党が多数立候補で保守票の掘り起こしに躍起。共産党は4議席維持に全力をあげています。
南国市区は、自民党現職に、自民党系無所属新人が立候補します。岡田県議は前回に続き、市民と野党の共同候補として、自民独占を許すなと奮闘しています。
四万十市区は自民党現職に、「県民の会」の無所属の現職、党候補との三つどもえのたたかいです。
日本共産党は、6人全員勝利で大軍拡反対、岸田政権ノーののろしをあげ、国いいなりの県政から県民のくらしと命を守る県政に転換するため「130%の党」づくりを正面に「折り入って作戦」やつどい、大量宣伝などに全力で取り組んでいます。









