2023年3月6日(月)
南部土地を県有地に
沖縄 ガマフヤーの具志堅さん要請
![]() (写真)民間公聴会で新基地建設の遺骨土砂使用反対を訴える沖縄戦遺族ら=4日、沖縄県読谷村 |
沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は3日、名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに沖縄戦犠牲者の遺骨が残る本島南部の土砂を使用する政府の計画から遺骨を保護するため、本島南部の未開発緑地帯を県有地にするよう沖縄県に要請しました。
具志堅代表によると、未開発で残る南部の土地面積は少なく、ほとんどが崖ですが、そこにはガマや防空壕(ごう)があり岩場で身を隠しながら亡くなった沖縄戦犠牲者の遺骨が残っているといいます。新基地建設の埋め立て土砂採取のため採石場として開発の危機にさらされているとし、県有地化を求めました。
具志堅代表は「収集できる遺骨は遺族に返し、収集できない小さな遺骨は現場に安置し、次世代に沖縄戦を継承して平和を考える慰霊の場所にしてほしい」と話しました。財源は、ふるさと納税や寄付などを活用することを提案しました。
4日には遺骨土砂の埋め立て使用について遺族の意見を聞く民間公聴会が読谷村で開かれました。参加した同村の女性(74)は、義理の姉(84)の沖縄戦の体験を代弁。南部の糸満市摩文仁(まぶに)で、避難していた壕が米軍の爆弾でつぶされ家族11人が亡くなった姉は「家族が埋められた土が基地建設で海に入れられるのはとても許せない」と訴えています。









