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2023年3月6日(月)

きょうの潮流

 イチョウ並木が消えた、公園の大木が切られてしまった―。「身を切る改革」は維新の会のキャッチフレーズですが、これでは「木を切る改革」ではないかと批判が起きています。メディアや大阪市議会でも取り上げられました▼大阪市は2022年夏から街路樹の伐採をはじめ、大阪城公園など各地の公園樹7000本を含め計約1万本を24年度にかけて撤去する計画です。すでに18年から2年間で9000本の街路樹が伐採されています▼市側は「交通の障害」「安全に支障」などを伐採の理由にあげていますが、どの木を切るかは樹木に「撤去を予定しています」と通知文を張って知らせるだけでした▼「なぜそんなに木を切るのか」「木を保護し、緑を増やしてほしい」という市民の声にどうこたえるつもりなのか。「予算が抑え込まれて管理が不十分になり、伐採ありきで進めているのではないか」(「毎日」2月16日付)との住民側の疑いの目も報じられています▼では「身を切る改革」の方はどうかというと定数削減で多様な民意を切る。「知事の退職金ゼロ」といいながら月額の給与に上乗せする。税金は山分け。日本維新の会の23年の収入の81・5%(33億5300万円)は政党交付金を見込んでいます▼大阪市のホームページ上にこんな一文があります。「街路樹はこんなに役立っています」。季節感を演出、ヒートアイランド現象の緩和、生物多様性の向上や火災発生時の延焼防止など。維新は切るべきところを間違えています。


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