2023年3月6日(月)
トルコ・シリア地震1カ月
支援・暮らし再建が課題
![]() (写真)地震で壊れた建物と残骸=4日、アンタキヤ(秋山豊撮影) |
【アンタキヤ(トルコ南部)=秋山豊】2月6日に発生したトルコ・シリア大地震から6日で1カ月となります。死者は、トルコで4万6000人、シリアとの合計で5万2000人を超えました。トルコ当局によると、3日の時点でテント生活を余儀なくされている避難者は146万人超で、仮設住宅に入った人は4万5千人にとどまっています。
比較的大きな余震も繰り返される中、多くの建物が損壊。トルコでは21万4000棟以上の建物が倒壊または倒壊の危機に直面しています。
被災者は先の見えない避難生活の下で「安心して暮らせる家がほしい」と訴えています。被災者が危機を生き抜くための支援とともに、暮らしの再建が大きな課題になっています。
トルコ南部の被災地では公園や競技場、空き地などにテントが張られ、避難場所になっています。トイレが不足し、シャワーも浴びることができず、伝染病の発生を心配する声が上がっています。
内戦が続くシリアでは、空爆で住まいを破壊され、今回の地震でまたも家をなくした人びとがいます。シリアからトルコに逃れてきた難民のなかにも、地震で命を落とした人がいます。無事だった人もテントでの暮らしを強いられています。









