2023年3月5日(日)
気候危機 世界の若者立つ
私たちの未来を 独・ベルリン
世界各地で3日、気候危機の解決を求めて行動する若者の団体「未来のための金曜日(FFF)」の呼びかけで若者らが一斉に行動しました。
![]() (写真)3日、気候危機対策を求めてベルリン市内の公園に集まった若者ら(桑野白馬撮影) |
【ベルリン=桑野白馬】ドイツの首都ベルリンでは「FFFベルリン」の呼びかけで若者らが市内をデモ行進し、連邦政府に対し根本的な気候変動対策を求めました。主催者発表で1万8000人が参加しました。
FFFは声明で、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えるといった政府の約束が「守られていない」と指摘。「私たちの未来は、臆病な政治のせいで失敗してはならない」と表明しました。
市中心部の公園に集まった若者らは「未来を溶かさないで」「口だけでなく行動を」と書いたプラカードを掲げ「私たちは黙らない」と唱和しました。
小学校教師のトムソンさん(47)は約20人の生徒と参加。「子どもたちの声を聞き、気候危機の解決に真剣に向き合ってほしい」と強調しました。また、教師は政治的に中立の立場を取っているとした上で「デモに参加する権利と民主主義の大切さは必ず教えている。生徒が行きたいと言えば、教師は応援する」と話しました。
燃えて泣いている地球を描いたサイディさん(10)は「地球を守るには、一人ひとりの行動が大事。私たちの声を世界に届けて」と話しました。
デモ行進には、先住民の権利擁護団体も参加。ペルー出身のエリサさん(45)は「欧米諸国が私たちの土地と資源を強奪し、結果的に環境を破壊する」と批判し、「強欲な資本主義と気候危機は結びついている。人種を超えて連帯し、立ち向かわなければいけない」と語りました。









