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2023年3月2日(木)

生放送!とことん共産党

アニメ 声優 インボイスが業界つぶす

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(写真)語り合う(左から)大門、ヤマト、咲野、朝岡の各氏=2月28日

 日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」が2月28日夜、「インボイス徹底討論 税金が若者の可能性をつぶす?!」をテーマに放送され、アニメ監督のヤマトナオミチさん、声優の咲野(さくや)俊介さんをゲストに迎え、大門実紀史前参院議員と語り合いました。司会は朝岡晶子氏です。

 番組はインボイス制度に関する各業界の調査を紹介。アニメ業界で働くフリーランスを対象にした調査では、インボイス導入により「廃業する可能性がある」「廃業を決めている」との回答が25%に上り、そのうち20代が40・6%を占めています。

 ヤマトさんは、「インボイスが導入されれば、若手が経験を積む『チャレンジの期間』が失われてしまう」と指摘。その上で、「アニメは監督1人では作れない。一つの作品に100人以上が携わっている」と述べ、業界全体の未来に関わる問題だと強調しました。

 声優業界を対象にした調査では、インボイス導入で「廃業を検討」との回答が23%にのぼっています。

 咲野さんは、「声優業界は華やかに見えるが、それはごく一部だ。個人事業主が大多数で、プロダクションとの力関係でも圧倒的に弱い立場にいる。自分の腕ではなく、税制で淘汰(とうた)されるのは納得できない」と語りました。

 大門氏は、免税業者だったイラストレーターが課税業者になった場合の事例を示し、「約1カ月分の収入が消費税で消える」と告発。「インボイス中止を求める運動は『文化運動』だ。日本の文化を守るために運動を広げよう」と述べました。

 「益税」論についても話題になり、大門氏は「これはウソだ」ときっぱり。「消費税は、事業者が1年間の粗利益に基づいて払うものであり、『預かり金』ではない。消費税をネコババしているというのは大間違いだ」と批判しました。

 最後にヤマトさんと咲野さんは、今後の運動の発展に向け、インボイス制度そのものへの認識を広げることが重要だと強調。大門氏は、「日本共産党の国会論戦や統一地方選のたたかいで中止・廃止に追い込んでいきたい」と語りました。


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