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2023年3月1日(水)

宮本徹氏 婚姻の平等訴え

首相「不当な差別ではない」

衆院予算委

 日本共産党の宮本徹議員は28日の衆院予算委員会で、同性婚を認めないのは国による差別だと指摘し、岸田文雄首相の決断で一刻も早い民法改正による婚姻の平等の実現をと訴えました。首相は「同性カップルに法的な結婚を認めないことは国による不当な差別だとは考えていない」と強弁。宮本氏は「婚姻の平等を実現してほしいとの当事者の話を聞いていないのか」と厳しく指摘しました。

 宮本氏は、同性婚を認めない国に2021年の札幌地裁が「差別的扱い」、22年の東京地裁も「違憲状態」との判決を出したことや、同性婚賛成の世論は7割にのぼるとの報道に言及。自民党内に賛成派も少なくはなく、首相の決断で自民党の党議拘束を外し、「同性婚成立にぜひ挑もう」と訴えました。しかし首相は、「さまざまな運用の状況を注視して議論する」と拒否。宮本氏は「国民の中の議論は熟している。熟していないのは自民党の中だ」と厳しく批判しました。

 また宮本氏は、教育無償化、障害児福祉などに所得制限があることで必要なサービスを我慢せざるをえない実態を紹介。所得制限で困難に直面する当事者の声を聞くべきだと迫りました。首相は「当事者の考えや、実際にどれだけの負担が生じているのかを把握することは重要だ」と述べました。


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