2023年2月28日(火)
「発言する女性への攻撃」
Colabo「支える会」が報告会
繁華街で性被害に遭う若年女性に寄り添う一般社団法人Colabo(コラボ、仁藤夢乃代表)への攻撃・妨害の問題で、支援者でつくる「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」が26日夜、オンライン報告会を開きました。コラボ側弁護士らが、攻撃の現状や背景にみられるものなどについて報告・議論しました。
コラボはインターネット上で攻撃を繰り返した男性らに名誉毀損(きそん)などで損害賠償を求める訴訟を提起しています。
弁護団の太田啓子弁護士がコラボの活動概要を説明。その上で「ネットでの攻撃に参加する人たちは、コラボがどういう団体か知らないまま、『攻撃を受けている団体だ』という認知で書き込みをする。仁藤氏の著書などで実態を知ってほしい」と語りました。
また、「ネットの攻撃が現実の暴力につながっている」とし、▽バスカフェの前で男性が怒鳴り声をあげる▽利用する若年女性の様子を撮影する▽バスの車体に傷をつける―などの例を挙げました。
角田由紀子弁護士は「攻撃対象はコラボと仁藤氏だが、それに限らない。『発言する女性たちをやっつけてやろう』ということがあると思う」と語りました。
また攻撃の結果として「若年女性がコラボの支援の場から遠ざけられ、待っているのは買春者や性搾取業界だということになる」と指摘。「これを許していいのか。社会の人権意識が問われている」と語りました。