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2023年2月27日(月)

きょうの潮流

 「私たちの未来に、戦争も核兵器もいらない」。アニメ作家の有原誠治さんが作製したドキュメンタリー映画「声をあげる高校生たち」のなかでの訴えです▼東京、埼玉、沖縄など高校生平和ゼミの、コロナ禍にめげない街頭活動記録です。始まりは、核兵器の製造や使用、使うぞと脅すことも禁止する条約が批准・発効した2021年。被爆者からヒロシマやナガサキの惨劇を学んだ10代として、独自の「声をあげよう!高校生署名~日本政府は核兵器禁止条約に署名・批准を」を集めようと決めました▼若者たちでにぎわう原宿での初めての行動。どう声をかけていいか戸惑いながら励まし合う姿や「『がんばってください』といわれて『がんばっていける』と思った」などの感想がリアルに▼目標の1万人の署名を外務省に届けた高校生はこう要請しました。「核兵器によってもたらされる平和は本当の平和ではない」と。立ち会った日本被団協事務局次長の児玉三智子さんは「誰かのためでなく、自分自身のこととして、人類の未来のための行動です。核兵器では命も暮らしも守れません」とエールを送ります▼印象的な場面ごとに効果的に使われている曲は「ちいさなひとつぶ」です。安倍政権時代に安保関連法に反対するママの会の集会テーマ曲でした。「だれの子どももころさせない」の合言葉とともに、歌われたものです▼世代を超えて連帯し、平和の種をまき、勇気を出して声をかけ、世界に核も戦争もない、平和の花を咲かそう―。


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