2023年2月27日(月)

物価高　最賃１５００円に

渋谷でデモ　学生ら窮状訴え

　最低賃金全国一律１５００円の実現を求める若者グループ、エキタスは２６日、東京・ＪＲ渋谷駅周辺で「最低賃金上げろデモ」を行いました。

　出発にあたって原田仁希さんは、「物価高騰で、電気代、ガス、水道料金も値上がりして、私たちの生活は苦しくなっている」と訴えました。

　デモの途中、参加者がスピーチ。埼玉から東京の大学に通う男性（２１）は、「奨学金は４００万円の借金になる。教科書代、通学定期代のためスーパーでアルバイトしているが、時給は埼玉の最賃そのままの９８７円。長時間働き、授業に出られないこともある。最賃１５００円にしてほしい」と強調しました。

　非正規雇用で働く女性（２５）は、「人間らしく生活するには、どの仕事でも最低限１５００円が必要です」と発言。別の女性（３３）は、「正社員だけど、手取りは月１５万円にしかならない。生活するのにやっとで、学び直しも転職も、結婚も子育ても諦めている」と訴えました。