2023年2月26日(日)
23統一地方選 激戦区から
横浜市神奈川区 県議・市議選2予定候補
基地強化反対貫く党を
神奈川県議選・横浜市議選(3月31日告示、4月9日投票)がたたかわれる同市神奈川区選挙区。県議選では定数3に日本共産党の上野たつや県議ら現職3人に加え、維新の会新人が立候補を表明し活動を強めています。日本共産党の宇佐美さやか市議を含め前回無投票だった市議選では定数1増の6に対して9人が立候補。状況が一変し大激戦となっています。(横田和治)
![]() (写真)横浜ノース・ドック反対緊急デモ集会に参加した上野たつや県議(左)と宇佐美さやか市議=18日、横浜市 |
同区には米陸軍横浜ノース・ドックがあり今年1月12日、新たな部隊として小型揚陸艇13隻280人規模の配備が公表されました。長年基地返還を求めてきた県民の思いを踏みにじる行為で、有事の際には相手国から攻撃対象とされかねません。
上野県議と宇佐美市議は平和団体とともに1月16日に浜田靖一防衛相に部隊配備の中止を求め、同24日には県議団として国、米軍に中止を求めるよう黒岩祐治県知事に申し入れました。上野県議は「ノース・ドックの基地強化は住民の安心につながるものではありません。恐怖と不安へと導くものです」と話します。
宇佐美市議が副委員長の市議会基地対策特別委員会は「ノース・ドックなど市内米軍基地の早期返還」を求める意見を毎年国にあげています。
「新たな部隊を24時間常駐させるなどいつでも攻めていけると宣言しているようなもの。この問題は市民の間でも認知度にギャップはありますが、丁寧な訪問活動などを通じて訴えていきたい」(宇佐美市議)
2月18日には横浜市桜木町駅前でノース・ドック反対緊急デモ集会が市民団体主催で開かれました。多くの人が参加する中で、上野県議の訴えを聞いた女性(63)は「これまでずっと平和を訴え続けてきた共産党の飛躍を願っています」と期待を込めました。
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実績に自信持ち前へ
上野県議は保育園で管理栄養士として9年間勤務。労働組合や保育運動で政治を変えることの必要性を実感してきました。2019年の初当選後は子育て・教育関係に力を入れ、初の本会議質問では校則・保育問題を取り上げました。県立高校の校則を各校のホームページで閲覧できるようにすべきだと求め、実現しました。
「生まれつきの明るい髪の色を証明させられたり、下着の色まで指定される校則に問題を感じ、議論を続けてきました。子どもたちを抑え付けるような教育環境を改善し、権利を保障していきたい」
横浜市では21年から長年にわたり求められていた中学校給食が実現しましたが、課題が残されています。宇佐美市議は実現したデリバリー方式の給食(弁当)に対し学校調理方式実現を目指し「温かい給食を子どもたちに届けていきたい」と訴えます。
維新出馬で緊迫
今回の県議選では南区選出で市議を務めたことがある維新の新人が立候補。前回の選挙では自民、立民候補が圧倒的な票数を得ており、すでに政党間の大激戦となっています。
上野、宇佐美両氏の必勝に向けて地域を奔走している日本共産党の柴田豊勝元市議は「維新はボランティア募集のビラを大量に配布するなど攻勢をかけているように見えますが、われわれが臆してはいけません」と話します。これまで党が地域で培ってきた実績や歴史、積み上げてきた活動に自信を持ち、他党の状況に気後れすることなく足を踏み出す大切さを各支部で訴えています。
「大切なのは行動することです。新しく入った仲間や、意気消沈している支部員をそれぞれの個性を見極めながら励まし、しっかりとフォローする。そういった一つひとつの姿勢が選挙戦をたたかい抜くには必要です」
「130%」と一体に
神奈川区では昨年12月、今年1月と「赤旗」日刊紙・日曜版読者を連続で増やしています。柴田さんは全党が目指す「130%の党」づくりと一体となった選挙活動をすすめていくために「かけがえのない支部・党員を勝利に向けて変えていきたい」と意欲満々。「選挙は相手がいますが、それ以前に自分たちの状態がどうなっているのかが重要になる。内外へ向けた発信を連打していくことが大切だと思う」と話します。










