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2023年2月25日(土)

民青同盟員に入党働きかけ・学生新歓成功、大軍拡反対運動広く

都道府県青年・学生部長会議

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(写真)15日に開かれた11都道府県青年・学生部長会議

 11都道府県とブロック別の青年・学生部長会議が15日から22日にかけてオンラインで開かれました。会議の目的は、(1)民青同盟員への入党の働きかけを本格化させて一大運動にしていく(2)学生新歓の成功(3)青年・学生分野で大軍拡反対のたたかいを広げる―の3点について経験を交流し、意思統一することです。吉良よし子青年・学生委員会責任者があいさつし、辻慎一青年・学生委員会事務局長が報告、若林義春党建設委員会責任者代理が中間発言しました。

吉良氏があいさつ

 吉良氏は冒頭、岸田政権の大軍拡に正面から対決する党の論戦を報告。「民青同盟の大学習会(3月8日)を力に青年・学生が先頭に立って、大軍拡反対の世論を広げていきましょう」と語りました。

 軍拡の一方、青年・学生の要求に冷たい政府の姿勢を正すため、統一地方選勝利、青年・学生分野の党勢倍加、民青倍加が不可欠だと強調しました。

 東京の大演説会で吉良氏自身が「民青同盟員への入党よびかけ手紙」を読み、入党を働きかけて民青同盟員を党に迎えた経験を紹介しながら、「『手紙』は入党の決意だけでなく、同盟員の疑問や思いを聞き出す対話のきっかけになります。『手紙』を活用し、すべての同盟員への入党の働きかけをする一大運動と新歓を成功させましょう」と呼びかけました。

辻氏が報告

 辻氏は、三つの柱で報告しました。

 第1に、2・3月を民青同盟員への入党の働きかけを一大運動にしていくことです。

 民青同盟員への「入党のよびかけの手紙」が力を発揮し、あらゆる階層で若い世代を党に迎えています。

 一番の課題は、同盟員を直接知っている党員が少ないことから働きかけが一部にとどまっていることです。すべての同盟員に「誰が働きかけるか」を明瞭にし、党機関が議員団、職場支部、何より青年・学生支部、青年・学生党員と力を合わせて知恵と力をつくそうとのべました。

 2・3月、働きかけの本格的な流れをつくり、新入党員とともに民青同盟員に働きかけて党員を増やし、支部をつくり、その力で民青を大きくする―来年1月の党大会を展望して発展の循環と飛躍をよびかけました。

 「『130%の党』をつくるための全党の支部・グループへの手紙」を青年・学生支部が討議し、返事を出すことが大切です。それは、支部が党員拡大に踏み出し、学園に党組織を自覚的につくっていく大きな力になると強調しました。

 第2に、学生新歓の成功へ、4月の本番準備を加速させることです。

 この間の「加盟呼びかけ文」での対話の特徴は、学費、奨学金、資本主義、ジェンダー平等などへの関心が高く、ボランティアへの意欲も強いということです。民青で学び活動している内容が学生の希望として響き、加盟が広がっています。

 第3に、岸田政権による大軍拡に反対するたたかいを青年・学生分野で大きく広げることです。コロナ禍と物価高のもとでの学生の食料支援をはじめ苦難軽減のとりくみを継続します。

 大軍拡反対のたたかいを広げる学習として、志位和夫委員長を講師にした民青主催のオンライン学習会(3月8日午後7時から)を成功させ、運動をつくり、たたかいの中で党と民青を大きくします。

 辻氏は、青年・学生分野の「党勢倍加」「民青倍加」への大道が確実に始まっているとのべ、来年の党大会に向け、その流れを大きくしようとよびかけました。

若林氏の中間発言

 若林氏が中間発言し、数万の民青同盟をどう実現するか、岸田政権の大軍拡・戦争する国づくりに反対するたたかい、活動の留意点などについてのべました。

 若林氏は、20万人の民青をつくった60年代、70年代の経験から今日に生かす教訓はどこにあるかと問いかけ、(1)食料支援など青年・学生の苦難軽減と要求実現のたたかい、平和のたたかいを発展させる中で民青をつくる(2)資本主義を乗り越えた社会主義・共産主義=未来社会への青年・学生の共感を広げる(3)数万の民青をつくるために青年・学生の中で強大な党を建設する―の「三つの力点」を詳しくのべました。

 岸田政権の戦争する国づくりに反対する歴史的なたたかいについて、若林氏は、党が意気軒高にたたかうことで情勢を打開できると強調。松竹氏の除名をめぐる問題でのメディアの姿勢について、岸田政権の大軍拡の問題点を報道せず、戦争する国づくりに真正面から対決する日本共産党に攻撃の矛先をむけていると批判。「平和の大攻勢」を起こし、強大な党と民青をつくることが最大の反撃になると強調。平和のたたかいを起こすうえで学習の重要性を指摘。3月8日の志位委員長が講師となる民青の学習会を大成功させようよびかけました。

11都道府県の討論(15日)から

 7中総決定をふまえ、青年・学生党員拡大の一大運動にすること、新歓成功、大軍拡反対のたたかいを広げるという会議の目的にふさわしく、交流がすすみ、決意を高めあいました。

「入党のよびかけの手紙」が力発揮

 民青同盟員への「入党のよびかけの手紙」を活用し、対象者を明確にして、青年・学生党員拡大の倍加に向けた推進がはかられはじめています。

 東京は、「1月に地区委員長・青学部長合同会議をおこなって青年党員拡大の推進を意思統一、早速、都委員長を先頭に14人の地区委員長が働きかけを始めた。ある地区委員長は、『赤旗』日曜版を事務所に申し込んできて、民青に加盟した青年を思い起こし、早速訪問。『手紙』を渡し『日本共産党は反戦平和に役割を果たしている。あなたの力が必要です』と訴えて党に迎えている」と発言しました。

 福岡は、「毎月、民青と懇談している地区委員会が、いち早く『手紙』活用し党に迎えている。また、オーガナイザーを配置した地区が民青との懇談や学習会を設定し、拡大目標をもって実践し始めている。こうした地区の経験に学び全県に広げたい」。

 北海道は、入党対象者に当たりきろうと地区委員長会議とともに、3年ぶりに直接集まる地区青年・学生部長会議を開催。「民青班会議に直接入って援助する点が弱いことを反省し、『びびらずに班会議に入って援助を強めよう』と民青への援助のあり方を問い直した。民青との日常的な信頼関係が力になる」

 千葉は、「民青グループが論議すると、『「手紙」は民青にとっても大事な中身だ。戦争か平和かの時代、真剣に生き方を問いかけたい』と働きかけの具体化がすすみはじめた」と発言しました。

 長野は、「統一地方選挙勝利、新歓の成功を考えても、2、3月の入党働きかけの対象者に当たり切りたい」と決意を語っています。

青年、学生支部が主役で奮闘

 7中総が提起した「支部への手紙」の議論が青年・学生党員の力になり、党員拡大が自らのとりくみになってきたとの発言が続きました。

 愛知は、「学生支部が『手紙』にもとづいて、支部の存在意義を議論したら、『倍加では足りない、3倍化しよう』となり返事を書いている。さっそく大軍拡路線に反対しようと訴えて新しい党員を迎えている」と発言。

 京都は、「青年支部が『手紙』を論議して、ジェンダー問題に関心の高い同盟員を党に迎えた。さらに『集い』を計画しそこに対象者を誘うことを具体化し始めた」。

 神奈川は、「学生支部で『手紙』の返事を学生自身がまとめながら、拡大の目標が鮮明になり、どう入党を訴えたらいいか議論している」。

 埼玉は、「民青学生班が班総会で、昨年、同盟員拡大目標を超過達成したことをふまえて、意気高い目標を掲げた。学生支部でもそのことを受けとめ、党員を迎えようと議論できるようになったことが希望」と発言しました。

 大阪は、「青年支部、学生支部を確立した地区委員会では、青年、学生党員が入党を訴える自信になり、『手紙』を議論して党員を迎えたことが大事だった」と確信を語っています。

大軍拡を許さないたたかい――3・8学習会成功を

 大軍拡反対のたたかいを広げるために、民青の企画で志位和夫委員長が講演する3月8日の学習会が大歓迎され、「運動にとっても拡大にとっても節目になる。大きく位置づけたい」(愛知)などの決意が語られています。兵庫は、新歓で「学生は物価高で生活が大変。軍事費の増額分があれば学費は半減できる」など新入生の関心にそって訴えて、前進したいと発言しました。


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