2023年2月25日(土)
きょうの潮流
「これ! これ! 私が悩んでいるのと一緒」「元気がもらえました」「こういう記事を待っていた」…。くらし家庭面の火曜連載「発見! 主体性の発揮できる会議と運動」が反響を呼んでいます▼一生懸命話しても「聞いただけ」で終わり「自分は何のためにこの場にいるのか」と感じていた青年。会議を主催する組合役員は「良い職場をつくりたいと思っているのに、思いを受け止め切れていなかった」と反省します▼どうすれば誰もが主人公になる会議になるのか。これは労働組合だけでなく、共産党の支部でも大きな悩みです。一人一人の思いを引き出し、力を寄せ合いたい。その切実さと願いが、文面から伝わってきます▼筆者で大阪府関係職員労働組合執行委員長の小松康則さんも、会議の運営に悩んでいました。「聞いてるだけで疲れる」「わからないなんて言える雰囲気じゃない」。そんな声を受けてワークショップに参加し、会議の仕方を少しずつ変えていきました▼時間は限りある資源であると意識してタイムスケジュールを示し、テーマ設定を明らかに。全員が話し合うよう心がけ、話し合いは少人数で。「○○したい」との思いが次々と引き出されるようになりました▼中身を皆で共有し、最後は良かったことや改善点を出し合う「振り返り」。「私が一番エンパワーメントされる(力を与えられる)瞬間かもしれません」と小松さん。双方向で思いを寄せ合い続けることが、組織をしなやかに強くしていくのかもしれません。








