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2023年2月24日(金)

「反共は戦争前夜の声」

共産党躍進で打ち破ろう

神戸 志位委員長が訴え

 日本共産党の志位和夫委員長は23日、神戸市で開かれた演説会に参加しました。兵庫県・神戸市の共産党地方議員団の素晴らしい働き、「戦争か、平和か」が問われる歴史的岐路のもとで日本共産党が果たしている役割を語るとともに、一部の大手メディアによる反共キャンペーンに正面から反撃。「日本共産党の躍進で打ち破りましょう」と訴えました。統一地方選の予定候補が紹介され、きだ結県議(神戸市・東灘区)、森本真市議(神戸市・長田区)が決意を表明しました。


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(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた日本共産党演説会=23日、神戸市中央区

 志位氏がまず、県議選で現有5議席から8議席への躍進、市議選で現有9議席から10議席への躍進を勝ち取ろうと熱く訴えると、参加者が大きな拍手で応えました。

 国政の問題で志位氏は、岸田政権の大軍拡に正面から対決する日本共産党の役割が際立っていると語りました。

 志位氏は、大軍拡の危険性を正面から明らかにした国会論戦の到達や党が掲げる「平和の対案」を縦横に語りました。「いま大軍拡に正面から対決する日本共産党の存在と活動は、戦前の弾圧下での反戦平和の不屈のたたかいに匹敵する歴史的意義を持つといってもいい」と強調。「だからこそ攻撃が激しい」と続けました。

 党の規約を無視した行動で除名された元党員を利用して、一部の大手メディアが「共産党は異論を許さない党」などの攻撃キャンペーンをしていることに言及。「異論を持ったから除名されたのではありません。一度も正規のルールにのっとって述べることをせず、いきなり出版という形で党の綱領と規約への事実に反する批判―攻撃を行ったからです」と丁寧に説明しました。

 志位氏は、故蜷川(にながわ)虎三・元京都府知事の「反共は戦争前夜の声」という言葉を引き、「反共の次には戦争がやってくるというのが歴史の教訓です。日本を再び『戦争前夜』にしてはなりません。平和と民主主義を守るためにも、どうか力をあわせて反共キャンペーンを打ち破りましょう。日本共産党躍進という回答を突き付けましょう」と訴えると、「そうだ」の声と、力強い大きな拍手が湧き起こりました。

 志位氏は、兵庫・神戸の共産党地方議員団の抜群の働きとして、三つの値打ちを語りました。

 第一は、住民の暮らしと福祉を良くする働きです。

 志位氏は、神戸市では党市議団と市民の運動により、2016年に中学校給食が実現したと紹介。その後、「デリバリー方式」の転換を求めて奮闘し、昨年9月には市が「全員喫食のあたたかい給食」を実現する方針を決定する前進が生まれたと語りました。

 補聴器購入の問題では、党県議団の論戦が実り、22年度に全国で初めて県の補助制度を実現。一時のものにせずに継続させることが課題となっています。奨学金の問題でも県独自の支援制度を誕生させ、23年度からは本人の返済ゼロも実現したと力説しました。

 ジェンダー平等では、受験シーズンの痴漢対策の強化や、同性カップルの県営住宅・公営住宅の入居を認めるよう求めて県政を動かしてきたと語りました。

 第二は、国の悪い政治の押し付けから住民を守る「防波堤」の働きです。

 志位氏は「地域医療構想」による急性期のベッド削減、「国保の都道府県化」での国保料引き上げを進める兵庫県の「オール与党」政治を厳しく批判。同時に党議員団の奮闘で、神戸市では22億円の市独自の減免制度が維持され、「均等割」では複数の自治体で独自の減免制度を実現していると語りました。

 第三は、巨大開発の無駄にメスを入れ、建設的対案を示す働きです。

 県は総事業費1兆円を超える三つの高速道路建設に熱中。神戸市は神戸空港の国際化のための施設拡張工事に600億円をつぎ込む計画を推進しています。

 志位氏は「オール与党」が神戸空港建設の際には「市の税金を一切投入しない」としていたのに、昨年12月に強行した決議では「あらゆる財源」を積極的に投入すると当初の方針を覆したと告発。その中で、党議員団はゆがみをただす予算組み替え案を22年連続で提案してきたと紹介し、「大切な税金は福祉と暮らしに使え―この願いを日本共産党に託してください」と訴えました。

 最後に志位氏は、「130%の党」づくりに向け、兵庫では、党員1057人、日刊紙読者997人、日曜版読者4398人の前進が必要だと呼びかけ。「強く大きな党をつくろう」と力強く訴えました。

 演説会後に志位氏も参加し、入党懇談会が開かれ、この日は8人が入党しました。志位氏は演説会に参加した岩見武三・市川町長とも懇談しました。

きだ県議・森本市議訴え

 演説会では、吉田維一弁護士が応援演説。大きな拍手のなか、神戸市の8人の県議予定候補、10人の神戸市議予定候補が紹介されました。代表して、きだ結県議、森本真神戸市議が訴えました。

 きだ氏は「映画『火垂(ほた)るの墓』の舞台となった神戸から、戦争を絶対に起こすなと訴えたい」「『オール与党』に(東灘区の)議席を独占させていいでしょうか」と呼びかけ。森本氏は「運動と論戦で被災者支援、中学校給食、子ども医療費を前進させてきた。10人全員勝利で福祉切り捨ての市政を変えよう」と訴えました。

 参加した女性(77)は「孫たちのことを思うと心配ですよね。“戦争の準備ではなく平和の準備を”という言葉は胸に響きます。そのためにも、共産党に大きくなってほしい」と語りました。


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